これから、週に1冊、新書生活を始めることにする。
第1回、廣瀬健二「少年法入門」(岩波新書)。
立教大学を卒業し、裁判官をされていた方。
書かれている内容は、基本に基づいていて、
大学で法学を履修された方ならスラスラと読めると思う。
少年法というのは、言わずもがな、
20歳未満の少年、少女に適用される法である。
少年の凶悪犯というのは、年々増えてきている、と私は思う。
ただし、著者がいうには、少年の年々増えてきているわけではない。
思いつくだけでも、
神戸連続児童殺傷事件(1992年)(少年A)
佐世保小六女児同級生殺害事件(2004年)
など、思い出すだけでも背筋が凍るものがたくさんある。
少年法の大きな特徴というのは、2つあると思う。
1つは、・死刑には絶対にならない ということ
もう1つは、少年、少女は、必ず社会に戻ってくるということ。
少年Aこと、酒鬼薔薇聖斗も、佐世保の犯人も、
社会に戻っている!あなたの横にいるかもしれないのだ。
成人犯のように、死刑や無期懲役になることはない。
だから甘い、という意見も少なくない。
しかし、少年の犯罪というのは、著者も言うように、
周りの環境に大きく影響される。
加害者と同時に被害者でもあるのだ。
この本を読むにあたり、
犯罪少年(犯罪を犯した少年)、虞犯(ぐはん)少年(犯罪を犯す虞れのある少年)
触法少年(14歳以下)、非行少年(その包括)
この4つの言葉が、適切に使い分けて使われている。
だから、読者は、読むにあたり、正確にこの言葉の違いを理解しておかなければならない。
基本的に、著者は、
「少年法は改正されるべきである」という立場ではなく、
「現在の少年法は、海外と比較してみても、優れているので改正されるべきではない」
と言う立場をとっている。
やはり、裁判官として、実務経験に基づくものなのであろう。
しかし、私は、それが何歳かは議論の余地があるが、
ある程度、大人と同じ罰を与えるべき人間もいると思う。
あなたの横に酒鬼薔薇聖斗がいるかもしれないのだ!
この著作を読むにあたり、難しいと感じる部分は一つもなかった。
少年法、あるいは刑法に興味がある方には、おすすめする。