知らないものへの興味・関心が、新たな扉を開き、新しい世界へ自分を連れて行ってくれることがあります。
将棋は詳しくなくても、棋士の藤井聡太さんの名前はご存知の方が多いと思います。
藤井聡太さんの名前を聞くようになったのは、2016年頃からかな。
中学生でプロ棋士デビュー、破竹の29連勝だの、次々と記録を塗り替えていく可能性の塊のような存在に私は強い興味を覚えました。
2020年.藤井聡太さんは将棋のタイトル戦の挑戦者になるくらいの躍進ぶり。
世間と一緒に私も盛り上がり、藤井聡太さんに関する報道を追っていました。
といっても、将棋のルールもわからない私は、解説の方の言ってる意味がさっぱり分からない。
「三一銀」???
おそらく、将棋用語なんだろうなと予想はついても、それの意味するところがわからない。
何がすごくて、神の一手だの騒いでいるのかもわからない。
わからない尽くしでは、今後の藤井聡太さんの活躍、歴史的な瞬間をわかちあえる機会を逃しそう。
そこで、任天堂スイッチ「藤井聡太の将棋トレーニング」を購入、
これで、勉強するという手段をとってみたのです。
この「藤井聡太の将棋トレーニング」は、将棋を全く知らない人向けに懇切丁寧に教えてくれるのです。
駒を正しい位置に動かすだけでも「お見事です!!」と藤井聡太さんが褒めてくれたりも。
褒められると調子に乗る私は、俄然張り切り、仕事後の時間はほぼ将棋トレーニングに充てるほどに。
そんな日々を数か月も過ごすと、将棋のルールは覚えます。
何がどうすごいのかまでは全く語れませんが、
ルールを知ることで藤井聡太さんの活躍をより楽しめるようになったのは間違いありません。
藤井聡太さんのおかげで
-将棋のルールを覚えた
―朝から晩まで将棋盤の前に座って思考を重ねる職業があることを知った
―魅力的な棋士が大勢いらっしゃることを知った
―脳がスパコンのような人々が存在することも知った
―「3月のライオン」という素晴らしい漫画があることを知った
―師匠の杉本さんのエッセイが面白い
―81マスに無限の宇宙が広がっているらしいことを知った
―タイトル戦を分かりやすく解説する動画の存在を知った
―澄ました顔してるけど、盤上では凄まじい戦いとドラマが繰り広げられていることを知った
「中学生ですごいな」
人の可能性に惹きつけられて、少しずつ近づいたら、こんな世界がありました。
興味は知らない世界への扉で、実は身近にたくさんあるのかもしれません。