※今回、ネタバレを含みますので、未見の方は読まないことをお勧めします。

 

ほり太(以下、ほ)「実は今回、この映画の感想をアップするべきか、悩みました」

 

こまり(以下、こ)「そうだよね、観たのも二週間以上前なのに、やっと今って感じだもんね」

 

ほ「ぼくらの回りにさ、この映画をオススメしてくる人たちがたくさんいたじゃない?」

 

こ「後輩芸人とかね。『今年ナンバー1だから絶対観てください』って、とにかく熱かった!」

 

ほ「あと、ぼくがよく聞くラジオのパーソナリティの人たちも軒並み大絶賛でさ、『これは絶対にハズさないヤツだ!』って確信して観に行ったんだよね」

 

こ「どんだけハードル上げても越えてくるヤツね。ところが……」

 

ほ「そう、ところが……、なんだよね」

 

こ「スゴい映画なのは間違いないんだけど、正直観てて辛かったよ」

 

ほ「うん。もう心が痛くて痛くて、とてもエンタメとして楽しめない」

 

こ「多くの人が感動するっていうのも分かるんだけど、私たち夫婦はツラいのイヤだもんね」

 

ほ「そうなんだよ、能天気馬鹿夫婦だから(笑)」

 

こ「明るく楽しく幸せな気持ちになれる映画が好き!もちろんドキドキハラハラも良いけどね」

 

ほ「うん、ぼくも!辛いこと、悲しいことは現実でたくさん感じてるし」

 

こ「え、そんなに辛い人生なの?」

 

ほ「いや、そうじゃなくて(笑)、何て言うのかな、現実にはたくさん辛いこととか悲しいこととかあるじゃない?直接ぼくらに降りかかってこないにしてもさ。そういうのはフィクションで観たくないというか」

 

こ「そうだよね。映画は楽しみたいよね」

 

ほ「楽しいが一番大事!でも、心を動かされることを感動というのなら、感動したのは間違いないよ」

 

こ「そうだね。私なんかこの映画の内容っていうか、なんのお話かとか題材すらほんとに全く知らなかったから、最初の方のほわ〜んとした感じから、後半どんどん大変な事になっていくのが余計に怖かったし辛かったよ」

 

ほ「同時に体感していく感じだったんだね」

 

こ「絵とか、登場人物の動きとか、映像は本当に良かったと思うけど、その生き生きしてるキャラクター、例えば主人公のすずさんとか、可愛らしくて面白くて、何か失敗した時の『あちゃー』って顔とかスゴく魅力的だったりするから、この人の身にこんな不幸がが降りかかるっていうのが観てて辛い」

 

ほ「うん、アニメのキャラクターたちが、あの世界で、時代で、生きているような気がするって本当に素晴らしいことだと思えるんだけど、そのせいで、より心に刺さってきてね」

 

こ「笑える部分もたくさんあるし、何でもない日常も描かれているんだけど、だからこそね」

 

ほ「そうやって、キャラクターを身近に感じられるからこそ、彼らが身内や友人のように感じられるからこそ、ってことだよね」

 

こ「映画が終わったあと、しばらくヘコんじゃってたもん」

 

ほ「『早く家に帰って、笑える海外ドラマ観よう!』って、自転車とばして帰ったもんね(笑)」

 

こ「『絶対に皆にオススメできる作品』って言う人もいるけど、私たちみたいな人間もいるからね」

 

ほ「うん、やっぱり人それぞれだよね。ただし、お金を出して損をしたとは思わないけどね」

 

こ「それはそうだね。でも二回目観るのはキツいかも。気持ちがね」

 

ほ「それだけ大きな影響を与える作品であるのは間違いない」

 

こ「マイナスの感情だとしてもね。あ、でも、みんなから好評価の“のん”ちゃんのお芝居は良かった!」

 

ほ「うん、キャラに合ってるし、雰囲気が素晴らしかった!」

 

こ「『あまちゃん』といい、この映画といい、貴重な女優さんだよ」

 

ほ「スゴいよね、早くも代表作といえる作品が二つだよ」

 

こ「うん、どっちもレベルが高い作品!」

 

ほ「ではそろそろ、史上最高の夫婦を自任するぼくらホロッコが、勝手にカップルの採点をします!」

 

こ「では浦野(北條)すずと北條周作の二人!」

 

ほ「星はいくつですか?」

 

こ「★は四つで!」

 

ほ「あれ、満点じゃないね、どうして?」

 

こ「お互い気持ちを正直に言えないから!」

 

ほ「でも最後に言ってたよね?」

 

こ「何かきっかけがあって、溜まってたものを爆発させた感じでしょ。もっと普段からちゃんと言える方が良いね」

 

ほ「なるほど、ぼくらを見習ってくださいってことか(笑)」

 

こ「そうそう(笑)」

 

 

浦野(北條)すず&北條周作

カップル円満度:★★★★(4/5)