最近は戦車か飛行機か庭園鉄道のネタしか無いので息抜き(?)ネタです

これをご存じの方は少ないかと思われますが、コンピューター・電卓登場以前に使われたタイガー計算機です。タイガーはブランド名で、他にも幾つか製造会社が有りました。ハンドルをぐるぐると回して計算するので手回し計算機とも呼ばれます。ところでこの計算機、企業などの事務作業では完全に電卓に役目を奪われ、今や製造中止となっている貴重品ですが、中々使えます。特に戦車や飛行機を作る際に、設計図や写真上の寸法に縮尺をかけて実際の寸法を割り出す作業にはうってつけです。具体的には沢山の値それぞれに一定の値を掛け算する作業ですが、慣れればpcや電卓よりも早く計算可能です。



現在の飛行機模型製作(諸事情で製作が滞っていますが、、、)でもタイガー計算機を使いますが、同時複数計算を可能とする為新たに2台増備、合計で3台体制となっています。上の写真で一番奥に有るのが既存機、手前2台が新入です


さて、タイガー計算機というのは既に製造中止となっていて、現在市場に流通しているのはほとんど中古です。また製造から年数がたっていますのでサビ・固着・油切れなどを起こしています。今回増備した2台も分解整備し一応全ての計算が可能となりましたが、カバーが金属製の方だけやたらとレバーの動きが固い、、、、あらゆる箇所に油を差しても依然として固いままですが、これはこれでご愛敬みたいなものでしょう。
 

ヤフオクなどでは一つ2000円程度で売られていますが(需要がほぼゼロなのでとにかく安い)、アンティークなインテリアとして部屋に飾ってみるのも面白いでしょう

去年、戦車を作り終わった9月頃の事。

「鉄道、戦車と来たなら次は飛行機もイケるのではないか」

という実に簡単な理由で始まっていた飛行機を作る計画、口で言うのは簡単ですが実際に作るとなるともの凄く大変。決まらないデザイン、捗らない製作作業、課題が山積みなのです..........。

 

今回作るのはあくまで模型ですが、出来るだけ本物に見えるように作りこみはしっかりとするつもりです。まず何を作るかですが、これは初めの頃から小型機、と決めていました。大きいとコストが掛かりますし、何よりも場所が無いからです。図鑑やネットで何が良いかを探していた時に見つけたのがこの機体。

機体候補1  川崎キ64

Kawasaki Ki-64 on ground.jpg

(画像は全てWikipediaから) スマートな胴体や二重反転プロペラがかっこいい飛行機です。荒野のコトブキ飛行隊にも出ていたので一応知っていた機体です。今なら猛烈に難しいと判断しますが、初めの頃はこれが作れると思っていたのですねぇ......。これはプロペラの枚数が多くて作るのが面倒そう、また全体がちょっと大きすぎるというこれまた簡単な理由でボツとなりました。

 

機体候補2 川崎 キ61 三式戦闘機「飛燕」

台湾・松山飛行場駐屯の第37教育飛行隊所属の 三式戦一型甲(キ61-I甲、1944年3月撮影)

これは比較的有名な機体です。キ64よりも小柄、プロペラもシンプルになりました。しかし主脚をどう作るかで挫折(キ64も一緒ですが)、ボツとなりました。

 

機体候補3 サボイアS.21試作戦闘飛行艇

「飛ばない豚はただの豚」であまりにも有名な紅の豚、主人公が乗る飛行艇です。飛燕みたいな細い主脚も無くて作りやすそう、しかも物語の影響もあって作ったら面白そうな機体です。これはあまりにも曲線が多すぎるという理由でボツに。

 

機体候補4 三菱九試単座戦闘機

Kyushi Tanza Sentoki.jpg

これは飛行機紹介サイトを見ていた時にたまたま見つけた機体ですが、この独特なカクカクした翼が面白いと思ったのでした。今回製作する飛行機はまずこれをベースに作ります。しかし何を作るにしても問題は出てくるもので、

・飛燕よりは太いが、それでも作りにくい主脚をどうするか

・主翼の構造をどうするか

・機体の丸みをどう作るか

・プロペラをどう作るか

が主に課題となりました。九試単戦もこのままでは作れないので多少アレンジを加えます。

 

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一応製作している事の証拠写真? 去年の9月から作ってここまでしか出来てないのは遅いのか早いのか......。まあぼちぼち作っていきます。

昨年秋ごろに撤去した下部線の実に3回目となる敷設工事を行いました。

 

まずは写真から........

工臨車両

 

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枕木が腐って脱線が頻発していた5号分岐器を分解、枕木を新しくして再組立てしました。しっかり軌間をチェックしながら組み立てたつもりですが、いざ走行してみるとクロッシング部で脱線が発生してしまい、対策としてガードレールを設置しています(本来は付いて当たり前の部品ですが)

 

 

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こちらは初めての試み、インクライン(ケーブルカー)区間です。下部線の急勾配をこの直線区間に集中させているので、全線ものすごい傾斜となっています。これ程の急勾配では今までの様にトロッコを直接押して運行するのは危ないので、ケーブルによって運行します

 

 

今回の改良で線形はこの様になりました。家のすぐそばまで線路を伸ばしたので、荷物の輸送がより楽になっています

 

 

人車軌道、というと豆相や帝釈が比較的有名ですが、茨城県笠間市にも1915大正4年~1930昭和5年まで僅か1・4km程度の路線が存在していました。この笠間人車の凄い所は地元有志による復元活動が大変盛んな事です。現存しない車両を資料を基に復元し、実際に多くのイベントで走行させるなどしていて、その情熱には驚かされます。  今回でイベント参加は4回目ですが、いつもより細かい箇所を中心に見てきました

まずは今回敷設したレールから。大阪製鐵のjis6kgレールです。枕木側からボルトが出ていて、レールを載せた後に角座金とナットを付けるだけで締結出来るシステムです。こんなに沢山ある新品の軽レールを見るのは中々新鮮ですね

一方、車庫に使われているのは60×30のc型鋼です。6kgレールに接続する時はc型鋼を上から被せてリレーラーの様に使います

 

別の場所に有った高取鉱山(県内の鉱山)のレール、エキサイティング異形継ぎ目になっていますねw。細い方は6kgレールですが問題は太い方のレール、頭部幅30mm底部幅55mm高さ66.5mmという微妙な寸法です。摩耗した形跡も無いので元々この寸法だった様ですが、どこの規格のレールなのか気になります。

 

 

 

 

肝心の人車です。塗装してある人車は数年前に製作された車両で、無塗装の方が最新作です。新しい人車は細部、材質ともにかつての人車をより正確に再現しています。

足回り。両車ともNKS永瀬工場のボールベアリング外メタル式チルド車輪です。実際の寸法と永瀬工場のカタログを参照すると車輪径305mmの型番BB99と思われます。軸距離920mm(もしかして914mm?)です。

ブレーキてこは車両両端に有り、どちらからも操作できます。制輪子/ブレーキシューは木製で、お客さんが乗っていない状態なら反応良く停止出来ます。満員状態でスピードを出していた場合ではすぐに止まらないでしょう.........。

 

車体詳細。大まかな寸法は共通しています。全体的に曲線が多い車体なので、設計製作も難しかったそうです。現代の日本人にとってもやはり狭いですが所要時間も短かったのでそれでヨシだったのでしょう。

 

その他

 実際のどの様に運行されていたのか、メンバーの方々から教えて頂きましたが、やはり当時から危険な物であったそうです。車夫が人車を後ろから押す関係で前方不注意になりがち、死亡/大けがといった事故の記録も多く、ついには地元住民から人車軌道撤去の請願も行われています。後に人車から内燃に動力転換しますがモータリゼーションの到来でバスに敗北しています。

 また線路を延長する、車両を増やす等の“野望”も色々聞かせて頂きました。今後の活動にも注目すべき鉄道です

 

 

 

 

 

小原鉄道上部線は2018年3月に全通しましたが、工事期間も考えるとそれより前に建設した区間も存在します。また中部線と下部線と違って毎日必ず列車が運行しているので軌道の痛みも速く、修理が必要な箇所は随時補修をしてきました。しかし砂利軌道区間は枕木交換するにしても砂利を除去しなければならないので、中々手を付けていませんでした(小原鉄道の軌道は殆ど土の上に軌道が有ります)。

砂利軌道区間での惨状。枕木君が完全に仕事放棄してますね.........。

小原鉄道のレールは継ぎ目板を使わず、枕木が継ぎ目の役割を兼ねているので、この様に仕事放棄されると継ぎ目通過時に衝撃が有ったり脱線の原因にもなります。

分かりづらいですが交換した枕木(右)とそのままの枕木(左)です。枕木は防腐処理ナシですが、腐って壊れるのではなく列車の振動や衝撃で壊れているので、以後も枕木に防腐処理は必要無さそうです。従って枕木はよほど湿気が多い路線(特に下部線)でなければ腐る可能性は低いです

砂利区間工事終了後、以前よりも踏切が立派になりました。再度枕木交換などを行う時が来るのを想定して、今回は砂利を少な目にしています。

2020/11/3に開催された関鉄水海道車両基地イベントの様子です。トロッコの車輪に輸入古軌条、ロッド式DL見学など見どころが満載でした。少し時間が短かったのが残念でしたが......。

工場裏にひっそりと置かれていた鋳鉄車輪(サブロクゲージ)。このタイプの鋳鉄車輪は永瀬工場製か伊藤鋳工製の二択かと思っていましたが、置かれていた2タイプとも知らない製造会社の物でした。6本スポークの方だけ酷くボロボロで、裏には「~~特許大塚工場製造」との刻印。5本スポーク車輪は踏面幅55mm、6本スポークは75mm、車輪径はどちらも350mm。そばのレールは30kgで刻印等不明

 

こっちは比較的新しそうな車輪。これも鋳造でしょうか?踏面幅85mm。

 

DD501と刻印されているロッド部品......、ん? DD501? ロッド穴から潤滑油を行きわたらせる為の溝が見えました

 

謎の古レール、1880製と1878製がありました。刻印(解読箇所)A&RI&SCS TRO1878 STELL 60ポンド/30kgレール

 

検査用の車両持ち上げ台、同じ物が4機有ります。各車両のジャッキアップポイントまで移動する為、実測軌間1420mmの軌道上を動きます。一応立派な車輪がついてますが、フランジがかなり角ばった構造をしていて純粋な鉄道用車輪ではなさそうです。

 

本体200万円+輸送費××円で売りに出されているDD502の足周り。板バネとコイルバネを使った構造や独特の自在接手が面白いですね。可動部はまだ油も残っていて、全体的に老朽化している様には見えません。

 

工場設備等。ミニ転車台が2つ有り、軌道が縦横に敷かれています。

 

PC枕木ですが、黒い楔によって軌間微調整をするのでしょうか。基地の線路はPCと木枕木混合、レールは40kgが大半でした

犬釘そこに打つの?!

 

その他。滅多に見れない物ばかりです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のまきば線訪問で得られた教訓

「巻尺は常にかばんに入れるべし」

大事なのでもう一回

「巻尺は常にかばんに入れるべし」

 

軌条寸法や軸距離、車輪径などを知るのに巻尺は必須、せっかく訪問出来たのに色々な物の寸法が分からなかったのは今回の反省点でした

 

~軌道編~

合流専用の分岐。出来る事なら車両に乗ってこの分岐の乗り心地を味わってみたかったですね

クロッシング。ノーズレールやウイングレールは鉄板で固定されているのですね

ドコービルレール?

まきば線自慢の?コンクリ枕木。鉄筋がレールクリップ代わり

 

~車両編~

試作動輪だそうです

外側台枠用の車輪を内側台枠車両に使用

軸受。2枚目の立山砂防トロの構造は参考になります

 

 

(↑下部線と中部線との合流地点の5号分岐、左の下部線を撤去済)

小原鉄道の3つの路線の一つ、下部線は最も使用頻度が低い路線です。加えて全線ジャングルの如き藪の中を通るので日差しが少なく、湿気も“大”。その環境も影響して多くの枕木が腐朽、崩壊して脱線が頻発していました。そこで線形を再度変更してスイッチバック前の様に斜面に直にへばりつく形に直す事にしました。

剥がしたレール。意外と少ない?

分岐器2つも撤去。何処に使いましょうか........

自家用鉄道ネタ再開です。今回は5号フリクションドライブ機関車改造の手漕ぎトロッコです

台枠に5号機関車の面影が残ってますが、フリクションドライブ機構完全撤去、動力軸とスプロケット移設などの大工事をしています。スプロケット比率はそのまま使っているので約4回漕いで1m進みます。

最大の工作の難所、クランク。クランク本体は木材に穴をあけて鉄棒を通しただけですが精度を出すのに苦労しました。ガムテープが張り付いているのが動力ロッド、ベアリングがずれない様にテープで固定しています。

 

https://twitter.com/hornby32mm/status/1299957318625320965?s=20

こちらは動画、前進後進切り替えも比較的容易です。

 

https://twitter.com/hornby32mm/status/1299965986506862593?s=20

3号、4号トロッコを牽いて上部線の勾配登頂チャレンジ。手漕ぎトロッコの欠点“死点”が影響してなかなか前に進みません。単機ならかろうじて登れます。

 

 

4月から続いてきた自作戦車ネタも今回で最終回です。

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塗装の時の写真は撮り忘れてしまいましたが、ペンキ約5L(履帯に1L、車体に4L)を2日かけて筆塗りしました。使ったペンキは安いが耐久性に劣る合成樹脂塗料とかいうものです。まだ少し残っているので剥げたら塗りなおします

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ペンキはオリジナルジャーマングレー、黒17:グレー16:青7の配合です(ちょっと青が強い気もしますが・・・・・)。履帯には一部無塗装の場所が有りますが、これはガイドピンで起動輪、遊動輪、転輪と強くこすれる場所なので塗装してもすぐに剥げてしまうと判断しました

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動力部。見た目そのままに耕運機です。タイヤの軸が20mmマイナスだったので調度その大きさに合う5号機関車のスプロケットを耕運機につけています。起動輪は40歯、耕運機は11歯のチェーン駆動です。

耕運機にはデフ機能が有るので、理論上片側の走行系だけロックしておけば旋回は可能です

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砲塔中の様子。空気砲装置が大きいので人の居場所がなんとも狭いです。空気砲は空気入れでペットボトルに空気を溜め(容量3L)、ボールバルブを解放する事で玉を発射します。このボールバルブ、PVC製の安い物だったのですが、何回か開閉していたら軸がぽっきり折れてしまいました。そこで折れ残った軸をバイスで挟んでハンドル代わりにしています。

戦車の砲撃というと撃った瞬間砲身が反動で後退するのですが、この空気砲でも再現できます。空気砲砲身が3重の筒になっていて、外側が塩ビ管(固定)、真ん中が足場単管(可動)、内側が玉が通る塩ビ管(固定)です。砲撃の瞬間に真ん中の足場単管を手でスライドさせて反動を再現します。

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最終完成版履帯。塗装直前にガイドピンの取り付け強度不足が目立ったので緊急補修、全履帯に補強ビスを打ち込んでいます。

 

 

ーーーー使用材料 費用ーーーー

車体や車輪に使う針葉樹合板や鋼材、ベアリングやチェーンなどの機械部品は新規購入ですが、その他木材とかは家に有った端材の使用が多いです。なので意外と安くなっていると思います(そもそも目指せ可動自作戦車の最安価!を考えて作った事ですし)

費用(計算終了ごとに追記していきます)

 

車体

・12mm針葉樹合板

・9mm針葉樹合板

・30×40角材    2000円

・14×90床板材  1500円

・25×25 Lアングル鋼

 

起動輪

・12mm針葉樹合板

・30×40角材      400円

・足場単管パイプ      1800円

・№40スプロケット 40歯   2000円

・№40スプロケット 11歯    1600円

・№40ローラーチェーン      2500円

・塩ビ管13番

 

転輪 支持輪 遊動輪

・12mm針葉樹合板

・30×40角材     2000円

・塩ビ管13番

・内径25mmボールベアリング

・内径20mmボールベアリング

 

転輪ボギー 車軸

・100×100 角パイプ鋼   4900円

・25mm丸鋼   5500円

・19mm丸鋼

 

砲塔

・12mm針葉樹合板

・9mm針葉樹合板

・30×40角材    400円

・屋根用トタン平板

・塩ビ管50番

・足場単管パイプ

・PVC製ボールバルブ

・9mm丸鋼   100円

・m5ボルト ナット

・ミニキャスター   200円