(※この記事はより良い内容にする為に随時加筆、修正をしています)

(この記事には個人的な解釈が多く含まれますので、是非他の方の記事、HP、ブログなども参考にしてください)

最終更新2023 0911

 

4 ~車両~

 

 

・~45mmゲージ

 このサイズは鑑賞用として説明していきます。まず、Nゲージによくあるギアがむき出しの車両は屋外の粉塵にやられやすいですし、軽量過ぎると風で横転という可能性もあります。屋内と違う環境によるダメージも考えられますので、走行する車両は選んだ方がいいです。その分、LGBのような屋外使用を想定した車両がベストです。

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・3・5インチゲージ~7・5インチゲージ

 このサイズは跨ってのる車両として説明します。このサイズになると普通の鉄道模型屋ではなかなか入手できず、専門メーカーからの購入が多いです。完全自作という手もありますが、メーカーから安価な組み立てキット(車輪とモーターだけのセットでフレーム、車体は自作など)が多数出ており、それを活用するのがおすすめです。国鉄では大体電気機関車より蒸気機関車の方が製造費が安かったそうですが、このサイズでは電気車がお手ごろ価格、ライブスチームは高嶺の花、といった感じです。

 このサイズ以上になるとカーブでのレールと車輪のフランジの接触や、左右レールの長さの違いからくる走行抵抗などもかなり大きくなります(カーブ半径、レールと車輪の素材にも関係しますが)。フランジに塗油したり、左右の車輪の独立回転などを採用すると走りやすくなります。

   完成品の取り扱い(例)→モデルニクス、小川精機、技巧舎、動輪舎、鉄太郎電鉄、せんろ商会

   キットの取り扱い(例)→モデルニクス、道楽ぼーず

 

 

・10インチゲージ以上

 このサイズは完全乗り込みも可能な大きさです。しかし5インチゲージに比べ普及率が低く、製品としてはモデルニクス、せんろ商会などでしか取り扱いがありません。日本では15インチゲージが多いようです。また自作しようとした場合、多くの方が直面する問題が車輪の確保だと思います。製品ではモデルニクスのシステム15にあるメカキットシリーズが最安価だと思いますが、せんろ商会の15インチゲージ用のプラスチック製車輪といった物もあります。車輪の素材を購入し、自分で(または鉄工所などに依頼して)加工して車輪を作る方法もありますが、自作の方が自分の庭園鉄道に合った車両を作りやすくなります。15インチゲージ界では一般的な(?)チルド車輪はモノタロウ、アスクルなどのネットストアにて個人でも入手可能です。

車輪素材販売例)伊藤鋳工 伊藤鋳工株式会社 (ito-chuko.co.jp)

        永瀬工場 http://www.nks-nagase.co.jp/   

        モノタロウ "チルド車輪" 【通販モノタロウ】 (monotaro.com) 

 

 また完成品の車輪はアスクルや小川レール商会などで取り扱いが有ります(軌間508~1067)。せんろ商会では永瀬工場の15インチゲージ車輪が購入できます。

  アスクル【アスクル】「ボールベアリング外メタル式車輪」通販 商品一覧 - 当日または翌日お届け!ASKUL(公式)

  小川レール商会小川レール商会 (ogawarail.com) 

  せんろ商会15インチ(軌間381mm)ゲージ製品 - せんろ商会HP (coocan.jp)

  モデルニクス(システム15)モデルニクス (modelnics.com)

 

 乗り込み型車両は緊急時に素早く脱出出来る様な構造にする、室内からブレーキがかけられる様にする、といった安全対策も講じる必要が有ります(普通の鉄道車両と同じですね)。

 

 

追記 車両製作をより低コストに! 木製車輪の試作について

庭園鉄道低コスト化への挑戦!? 木製車輪を作る | 自家用鉄道とDIYの工作室 (ameblo.jp)

 

 

追記 カーブでの内レールと外レールの差

 鉄道の車輪は円錐(テーパー)となっていて、カーブでのレールの長さの差を吸収してくれる、というのはよく知られています。しかし、庭園鉄道のカーブは大変急なので、多くの場合は強引に滑りながら走ります。この時の抵抗を軽減する為にレールに油や水を撒いたり、左右独立回転車輪を装備したりします。

 

 ここからは個人的な推測ですが、レール長さの差による抵抗が問題となるのは5インチゲージ位な気がします。人が乗らない程小さい鉄道模型は車輪にかかる重量も小さいので、走行抵抗も従って小さくなります。逆に15インチゲージ以上の本物レベルの鉄道(模型?)となれば車体重量も、出発時の必要パワーも大変大きく、人力、蒸気、電気問わず巨大なパワーを必要とします。ここまで大きな機械となれば走行抵抗も誤差の範囲に入ってしまう気がするのです。

 つまり人を何人も乗せるにも関わらず、モーターは車両が動けばいい位の小さな出力が多い5インチゲージクラスが特に走行抵抗に敏感にならざるを得ないのではないか、という事になります。

 もちろんすべての事例に当てはまる事はありませんが、15インチゲージくらい大きな庭園鉄道を考えている方は、走行抵抗は意外と問題ではないかも知れません。(18インチゲージを数年間走らせている当鉄道でも独立回転車輪とかレール散水とか、あまり考えなくても良く走っています)