御機嫌よう、《地平線の旅人》諸君。

この記事を読んでいるキミは、おそらく私のツイッターのツイートのリンクからこの記事に飛んでいるはずだ。

ならば高い確率で《地平線の旅人》だろう。

キミたちは「Zジマング」をご存知だろうか。

 

  • Zジマングとは

《地平線の旅人》なら、まず「ジマング」という単語に反応するだろう。

Zジマングの正式名称は「機動戦士Zジマング」。

キミたちの知っているであろう、Sound Horizonに出てくる「JIMANG」(ジマング、じまんぐ)による音楽のライブ、という感じだ。

このコンセプトについては、JIMANGのWebサイトには以下のように書かれている。

「機動戦士Zジマング」とは

JIMANGが一人っきりでアコギをかき鳴らし

歌い しゃべり 向き合い

新しい自分と出会う場所ですっjgw

 

実のところ、一人っきりではなくサポートメンバーの方がいたり、アコギだけでなくピアノも使ったりするが、それは些細なことだ。

このライブの重要なところは、東京・大阪などの大都市だけではなく、地方都市でも開催されるところだ。

キミたちの住んでいる街に、JIMANGがやってくるのだ。

 

  • ジマングとは

一応補足しておこう。

ジマングとは、シンガーソングライター「JIMANG」のことである。

「じまんぐ」「ジマング」「Jimang」などの表記ゆれがあるが、正式にはアルファベット大文字の「JIMANG」となる。

※2023年4月2日、Zジマング大阪での本人のコメントより。

 

キャッチフレーズは「45億年後の匂いを嗅ぎながら生きる男」。

Sound Horizonでは同人時代の3作目『Lost』から参加し、歌い手・語り手を務める。

「胡散臭い声」として人気がある。

ただJIMANG本人によると「(同じくSound Horizon)大塚明夫さんの方が胡散臭い」とのこと。

※2023年4月2日、Zジマング大阪での本人のコメントより。

 

近年はソロでの活動がメインとなり、年2回開催されるコミックマーケットに合わせてCDを作成している。

最新作は2023年4月時点で『【灯台】Lighthouse 18thじまんぐの世界』となっている。

 

  • Zジマングとは その2

話をZジマングに戻そう。

先程言及したように、Zジマングは地方都市でも開催される。

以下、Wikipediaから開催実績を見てみよう。

札幌(coo くう)
仙台(仙台REFRAIN)
東京(天窓 comfort)
名古屋(今池パラダイスカフェ)
名古屋(鑪ら場)
京都(祇園 Silver Wings)
大阪(Walzer)

大阪 (Live Bar Story)
広島(Live Juke)
倉敷(Cookiejar)
福岡(SPACE TERRA)
佐世保(佐世保 BlueMile)

改めて見返してみると抜けがあるように思われるが、もし抜けがあれば指摘して頂きたい。

静岡辺りでもやってたような気がする。

Wikipediaの方も直そう。

 

この会場のリストを見ると、日本のあちこちで開催されていることがわかるだろう。

キミたちの住んでいる街そのものでの開催は無くても、その近くの街で開催されているのではないだろうか。

細かいところを見ると北陸や四国での開催実績は無いが、それはまだやってないだけだ。

キミたちがJIMANGがYoutubeで行なう『じまんぐ歌力』でコメントでの要望を上げれば、近く開催されるだろう。

 

  • JIMANGの曲とは

JIMANGのライブがあると言っても、曲を知らない。そんなこともある。

JIMANGの曲を聴くにはいくつか方法があるが、最も手軽なのはYoutubeだろう。

JIMANGのYoutubeチャンネルには多くの楽曲が上げられている。

この動画を見て興味を持った楽曲があればCDを買って聴いたり、サブスクのサービスで聴いたりするのもいい。

サブスクでは全部ではないが、JIMANGの楽曲がある。

例えば、Apple Musicでは2023年4月23日時点で『【瞑想】meditation 17thじまんぐの世界』を聴くことができる。

全部の楽曲が無いのは、手続きが煩雑だかららしい。

※2023年4月2日、Zジマング大阪での本人のコメントより。

 

  • Zジマングとは その3

さて、それではJIMANGの楽曲を覚えた。全ての楽曲でなくてもいい。何かひとつ、気に入った楽曲を覚えた。

それでいい。それでは、Zジマングに行こう。

 

Zジマングに参加するには、チケットが必要だ。

チケットを入手するには、Webサイトから申し込む必要がある。各開催場所ごとにページが用意される。

購入の流れを簡単に言えば、まず。開催場所のページの入力フォームに自身の名前、メールアドレス、コメントを記入する。

これが、いわば予約だ。

この予約を行なえば、入力したメールアドレスにJIMANGからメールが届く。このメールには、予約番号の記されたZジマング特製の画像が添付されている。これが予約完了だ。

後は当日、その画像をスマートフォンなどで受付に提示する。これが入場だ。

この点については後述しよう。

 

ところで、2023年4月23日時点で、どこの会場に申し込むことができるのか?

よい質問だ。Webサイトの情報だと以下の会場になっている。

6/3(土) 札幌 くう

残念ながら一箇所のみだ。北海道の《地平線の旅人》諸君は、ぜひ行ってみてほしい。

ただ、今の時期はこれから夏のコミックマーケットに向けての楽曲作成の期間となるため、開催は少ない。

夏のコミックマーケットが終わった辺り、秋頃に開催されると思われる。

ちなみに、12月には佐世保・福岡での開催が予定されている。九州の《地平線の旅人》諸君、そしてジマンガーには忙しい12月となりそうだ。

※2023年4月2日、Zジマング大阪での本人のコメントより。Webサイトには記載なし。

 

  • Zジマングとは その4

それでは、開催当日の話をしよう。会場ごとに差異はあるが、大筋では同様と思われるので、ここでは2023年4月2日のZジマング大阪での事例を紹介する。

ライブ会場に入るに辺り、開場時間と開演時間が設定されている。

これは音楽ライブでは当然のように設定されるが、会場に入れる時間と、実際に演奏が開始される時間だ。

Zジマングでは開場時間になると、予約時に受け取った予約番号順での入場が行なわれる。

入る際には受付に予約番号を見せ、自分の名前を伝える。

この時にチケット代とドリンク代を支払う。

大阪だと5000円と、500円だった。

会場によって異なるので、チェックしておこう。

ドリンク引き換え用のチケットを受け取り、入場する。

 

入場すると、まず座席を確保することになる。

座席は先着順の自由席だ。空いている席を好きに選ぶといい。

Zジマングではパイプ椅子を並べるようなライブとは異なり、ソファやテーブルのある席が多い。

だいたい前の方から埋まるが、最後尾でもオペラグラスが必要になるような距離ではない。前の方にこだわることもないだろう。

 

座席を確保したら、ドリンクを手に入れよう。

先程のドリンク引き換え用のチケットでドリンクを手に入れる。

チケット用のドリンクメニューが用意されていれば、その中から選択する。

ソフトドリンクからアルコールまであるが、これも好きに選んでいい。

2杯目からは実費になるが、追加注文することもできる。

ライブハウスには大いにお金を落とすべきだと思うが、アルコールの飲み過ぎには気をつけよう。

 

ドリンクを引き換え自席に戻ると、開演を待つことになる。

今か今かと待っていると、JIMANGが自分の真横を歩いていたりする。

驚くことではない。Zジマングでは通常の光景だ。

Zジマングは、演者であるJIMANGとキミたちとの距離が近い。

いわゆるアリーナでのライブ等では、開演時間になると会場が暗くなり、音楽が流れ演者が登場してくる。

そういった演出は私も好きだ。

だが、そういったものとは趣が異なる。

Zジマングでは、開演時間になる前からJIMANGが会場におり、キミたちを迎えて話しかけてくるだろう。

大阪では、開場前に並んでいたらそこに会場からJIMANGが出てきて話しかけてきた。

緊張せずに話してみよう。そこには、キミたちの大好きなJIMANGがいるのだ。

 

  • Zジマングとは その5

さて、ついに開演の時間を迎える。

キミたちと話していたJIMANGが、ステージに向かう。

ステージに立っても、それまでと同じ空気が流れている。

ステージに立ったJIMANGが、曲を歌うでもなく、キミたちに問いかける。どこから来たのか。

キミたちはそれに答えるだろう。そんなコールアンドレスポンス。これがZジマングだ。

 

JIMANGは問いかける。キミのことを、何と呼べばいいのか。

Zジマングでは、便宜上、JIMANGが呼びかける名前が必要となる。「キミ」と呼び続けるわけにもいかない。

キミは名前を答える。それは本名でなくてもよい。呼ばれたい名を答えよう。

 

JIMANGが考える。

なんの曲をやろうか。それはキミに対する問いかけだ。

キミは気に入った楽曲を答えよう。それがアコギとピアノで演奏できるものであれば、JIMANGがその曲を演奏してくれるかもしれない。

無論、できない楽曲もある。その時は別の楽曲を考えよう。

もし『天使の彫像』しか思い浮かばないなら、それも仕方ないだろう。

少しくらいなら歌ってくれるかもしれない。

ただ、もし可能であれば『ジャンヌダルク』と言ってみてほしい。

これは多くのジマンガー(JIMANGのファン)にとっての大きな願いなのだ。

 

リクエストを受け付け、ここからZジマングの楽曲が始まる。

ピアノだったり、アコギだったり。

中にはキミの知らない楽曲があり、それを気に入るかもしれない。

その楽曲は覚えておこう。会場ではCDの物販もあり、その楽曲の含まれるCDもあるはずだ。買って帰り、幾度でも聴き返そう。

 

楽曲はある程度連続するが、ZジマングではMCというかJIMANGが何かしら話す時間が多い。

JIMANGがその地方を訪れるに辺り観光した場所。その楽曲を作る時にJIMANGが思ったこと。

その話のテーマは限られない。その中でJIMANGはまたキミたちに問いかけるだろう。やはりコールアンドレスポンスだ。きちんと答えよう。

 

さらに楽曲が続き、やがてJIMANGが休憩を告げる。

Zジマングにおいて休憩時間が入ることは珍しくない。ただ、その時間もただ休憩するだけではない。

JIMANGはステージを降り、キミたちの元にやってくる。そこではまた、キミたちとの会話の時間が訪れる。

ステージを離れても、やはり同じ空気が流れている。

ドリンクが無くなっていれば、この時間の間に追加注文することができる。もっとも、楽曲の合間に注文してもよい。

 

休憩を終え、再び楽曲が始まる。

ところで、JIMANGの楽曲には楽曲としてコールアンドレスポンスのある曲もある。

舵をとれ』や『タカナルホウヘ』などの楽曲だ。

ライブハウスでの声出しについてはコロナ禍で制限されていたところだが、2023年4月時点ではマスクを着けての声出しは許容されている。

人数の少ない会場では声を出しづらいところもあるが、声を出すこともZジマングを楽しむ方法のひとつだ。

 

濃密な時間をキミたちに与えたZジマングも、ついに終わりの時を迎える。

最後の楽曲はなんだろうか。『儚きものたちへ』だろうか。

この曲はいい。我らは友よ。最後のJIMANGの叫びのような声は必聴だ。

演奏を終えると、JIMANGが写真撮影をさせてくれる。

一緒に撮ってもらうこともできると思うので、頼んでみよう。

 

JIMANGが再びステージを降り、ひとりひとりと話をしていく。

名残を惜しみながら、ひとりひとり、会場を後にしていく。

キミも新しく購入したCDを手に、会場を後にするだろう。

そのCDを聴くと、会場でのことを思い出す。また、会場に来たくなる。

それがZジマングなのだ。

 

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ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

上記はふとジマさん(JIMANG氏の愛称)の声をイメージしながらZジマングを紹介しよう、と思い書き綴ったものです。

私自身、ひとりの《地平線の旅人》であり、ひとりのジマンガーなので、Zジマングでの体験をひとりでも多くの《地平線の旅人》の皆様に味わって頂きたい、という思いからこのような文章を書いてみました。

これは基本的に私の感想に基づく文章であり、この文章を見てもZジマングの熱量・体験を味わうことはできないと思いますが、この文章を見ることで、少しでもZジマングへの興味を抱いて頂ければ幸いです。

 

さて、私がZジマングに訪れる理由のひとつについて、以下の動画の曲があります。

 

 

『笑祭』という楽曲です。

この楽曲にZジマングの本質があると感じています。

楽曲の中には以下の歌詞があります。

今だけは 踊れ歌えだ
悲しみなんか そう蹴散らしな
今だけは 楽しむ時さ

人生は時に厳しく
涙も枯れそな時もある
だから今だけは
踊れ歌えだ

生きていく中でいろいろ厳しかったり辛かったりすることがあると思いますが、そんな中で「今だけは楽しむ」。

これはその人その人によっていろいろあると思いますが、これが私にとってのZジマングであると思います。

そこまで大げさに捉えなくても楽しむことはできると思いますが、それだけのものがZジマングにはあると思います。

 

 

 

 

もう心は決まったようだね。

ならば、さぁ

 

Zジマングに行こう!