ブラック企業とも呼べる職場を辞める決意をしたきっかけと言うのが、上司であった。

この上司は働かない部下にガツンとものが言えないヘナチョコ上司で、ヘラヘラしながら陰で部下である私に文句を垂れていた。

国籍によって同じ仕事の時給を変えたり、妊娠したという報告を受けた途端に理由をつけ退社させたり上司としては全く機能しない人だったのだ。


ある時、私は下血があった。

心配になり病院で診察を受けたところ、専門医に回された。その報告をした途端電話口で怒鳴られた。

たかが痔で何大騒ぎしてんのよ!そんなんで医者に行くなんて頭おかしいんじゃないか?と。

因みに下血の原因は痔ではなくポリープだったのだが、彼女は何も知らないうちに私を痔と決め付けた。本来なら個人的なものなので病状などを説明する義務はないのだが、圧倒されて喋ってしまったのだ。


ああ、これは無理だと思った私は早速転職活動を始め、数週後には面接となった。