この娘に夢中。。。 | CBC代表取締役 堀太郎のブログ

この娘に夢中。。。



大好きなヒラリー・ハーンです。

コルンゴルトのバイオリンコンチェルトのファイナル。
素晴らしいですね!!!

最近この娘のバイオリンに夢中なのです。

彼女は、シェーンベルクのようなややこしいものも実に優れているし、バッハやモーツアルトも絶品。
何よりも音楽的アプローチの深さが確かで好感が持てます。
彼女はあれほどの才能がありながらも、大変な勉強家のようですね。

初めて彼女のシャコンヌを聴いた時は、しばらくそれ以外の音楽を聴けなくなっちゃったほどでしたね。
彼女が17歳でソニーに録音した初めてのアルバムなのに、ため息が出るほどのその完成度。

最初のフレーズで、いきなり電気に撃たれました。
彼女の音楽からは、泉が滾々と湧きだし、そこに透明な光が降り注ぐ天国のような清冽さを感じるんですね。

このコルンゴルトもそうですが、彼女の演奏はよく“楷書”と言われます。
真面目さと誠実さ、音楽に対する謙虚さがヒシヒシと迫ってくる。

大向こうを唸らせる極めつけのテクニックを持っているのに、深い音楽的解釈への志向性が強いためか、彼女の演奏を聴くと、いつも何か“襟を正す”ような気持ちになります。

同じくYouTubeでアンネ・ゾフィー・ムターがコルンゴルトの同じところを演っています。これがまたもの凄いんですが。。。
これと比べても、ヒラリー・ハーンの個性はよくわかりますね。

ムターの凄まじいまでの歌い上げの力は圧倒的です!
彼女は本当に偉大なバイオリニストだと思います。

しかし、ぼくはムターのそのあまりの。。。何というか、“手練手管”の凄さに、気持ちを全て没入できないところがほんのちょっぴり残るのです。

やっぱり、ピュアな娘の方が安心して夢中になれるのかな。。。