目的によって運動の種類・やり方を変えなければ効果が出ません。

健康な方が健康維持のために行う運動であれば、130分程度のウォーキングや

ラジオ体操で十分です。

しかし、目的が、ダイエット、骨粗しょう症の改善、高血圧の改善や衰えた筋肉の

リハビリとなるとそう簡単ではないのです。

 

運動の目的は大きく分けて2つあります。

1つは、エネルギー代謝を活発にして脂肪などを燃焼し、

血液循環をよくすることです。

有酸素運動(エアロビクス)といいます。

ウォーキング、水中ウォ-キング、ジョギング、なわとび、サイクリングなど、

大きく呼吸をしながらする運動です。

 

もう1つは、筋肉や骨を鍛えて丈夫にすることです。

無酸素運動(アネロビクス)といいます。

ストレッチ、腕立て伏せ、ウエイトトレーニングなどがあります。

どちらの運動も始める前は準備運動をして、筋肉をある程度温めてから行うように

しましょう。

 

ところで、病気のため体がよく動かせずに、運動不足になることもあります。

入院生活では運動不足のために筋肉が衰えますから、退院後は必ずリハビリが

必要です。

また、高齢者も運動不足になり、ちょっとした病気がきっかけで寝たきりに

なってしまうことがよくあります。

 

このような高齢者の方のために「レインボー体操」が考案されました。

考案されたのは、明治学院大学名誉教授の高橋賢一先生です。

高橋賢一先生は「高齢者のための体操は普通の人の体操を弱めただけでは何の役にも

立たない。高齢者にはアイソメトリックという正しい理論に基づいた高齢者専用の

トレーニングが必要だ。」と言っています。

 

このレインボー体操を実施している各地方の高齢者健康運動普及協会などが

すでに実績を上げています。

横浜市(YMCA主催)、茨城県ひたちなか市、新潟県十日町、川西町、津南町

などです。




http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309280219

http://kyosairen.ja-shimane.gr.jp/rainbow_2006.htm


 

新潟県川西町では「寝たきりゼロ運動」を実施し、レインボー体操によって医療費や

介護費を大幅削減することに成功しています。

 

高橋賢一先生によれば、高齢者が必要としているのは日常の動作(服を着替える、

トイレに行く、食事をする)ができる筋肉をつけることが最も大切だと言っています。

高齢者のほとんどの方は、人の世話にならず、自分の事は自分でできるようになる

ことを一番望んでいるのです。

 

この「レインボー体操」のことは高橋賢一先生の著書「脳を鍛える健脳体操」

(ゴマブックス社刊)に詳しく述べられています。

私は「レインボー体操」が全国に広まり、

高齢者の方が介護を受けずに健康で長生きできる世の中にしたいと願っています。