あらゆる学問は発展途上といえるのですが、
健康に関する学問の栄養学、予防医学、生理学は
全く分からないことだらけの段階です。

中でも栄養学は発展途上前の段階といっても過言ではありません。

栄養学の基本はカロリー計算にあります。
給食でも、レストランでも、インスタント食品、お菓子でも
カロリー表示があります。
確かにカロリーの摂りすぎは肥満につながることは多いようです。
しかし、ギャル曽根さんのように、いくら食べても太らない人もいます。

また、1日1食で健康な人も何人もいます。
修行僧(雲水)はお粥と梅干だけで何十日間も修行を続けても
栄養失調にはなりません。

そもそも、食べたものは全て完全に消化吸収されることは
めったにないのではないでしょうか。
消化吸収の度合いは個人差があり、また、
体調にも寄るところがあるのではないでしょうか。

結局、カロリーと健康の因果関係はぼんやりとしていて、
よくわからないレベルです。


栄養素の糖質、タンパク質、脂質についても、
動物性だろうが植物性だろうが一緒にして論じているのは
誤った見方だと思います。

動物性タンパク質と植物性タンパク質は本来別物だと思います。
たとえば、牛乳に含まれるタンパク質の80%はカゼイン蛋白であるのに
大豆にはカゼイン蛋白はごくわずか含まれるだけです。

脂質にしても、動物性のものは飽和脂肪酸で、常温では固体です。
バターやラードがその代表です。
植物性のものは不飽和脂肪酸で、常温では液体です。
なたね油、やゴマ油がその代表です。

また、葛(クズ)という植物の根から取れるでんぷんは、
小麦やジャガイモ~取れるでんぷんとは同じでんぷんであっても
性質が異なるのです。

葛根湯(くず湯ともいう)は体を温める効果が高く、
風邪に効く薬として使われています。
一方ジャガイモは体を冷やす働きがあります。

これまで、栄養学は、5大栄養素(糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル)
とカロリーだけで健康を論じてきたように感じます。

最近では、特定の栄養素の効果に注目するようになってきました。
活性酸素に強くなるポリフェノール、カテキン。
唐辛子に含まれるカプサイシン、
大豆に含まれるイソフラボン、
緑黄色野菜に含まれるリコピン、βカロチン、コエンザイムQ10
海藻に含まれる食物繊維のフコイダン
菊芋に含有量の多いイヌリン(糖尿病に効果があります)

これらの特定栄養素は確かに特定の効果があるようです。
しかし、この特定栄養素だけを抽出して健康食品にしたものは、
私はお勧めできません。
それは、他の栄養素とのバランスが大切だからです。
人工的にそのバランスをくずして特定栄養素を抽出した場合、
特定栄養素の効果があっても、バランスを崩した悪影響があると思います。

イソフラボンを多く摂取したいのなら、大豆をたくさん食べることです。
大豆には全ての栄養素がバランスよく入っているのです。
特定の栄養素は、不足しても多く摂取し過ぎても健康には良くありません。

発展途上の栄養学の今後に期待したいと思います。

本日始めてこの記事をお読みいただいた方は、ぜひ次のバックナンバーをお読みください。

http://ameblo.jp/horirin39/day-20100914.html
  「食べる意味1」
http://ameblo.jp/horirin39/day-20100916.html
  「食べる意味2」
http://ameblo.jp/horirin39/day-20100917.html
  「主食とはなにか」
http://ameblo.jp/horirin39/day-20100918.html
  「歯の構成と食性の関係」
http://ameblo.jp/horirin39/day-20100919.html
  「主食のゆえん」
http://ameblo.jp/horirin39/day-20100920.html
  「玄米と白米の違い」
http://ameblo.jp/horirin39/day-20100922.html
  「玄米をおいしく食べる」
http://ameblo.jp/horirin39/day-20100923.html
  「五穀をもっと食べよう」
http://ameblo.jp/horirin39/day-20100924.html
  「自分の健康は自分で守ろう」