「主食」とはなんでしょう。
日本ではお米が主食です。お米を主食とする国は東南アジア中心にたくさんあります。
稲は、気温が高く、雨量の多い地方でよく育つからです。
ヨーロッパや北アメリカは気温が低く雨量も多くありません。
この地方では麦の栽培に適しています。
ですから麦を主食としています。
その他、粟(あわ)、稗(ひえ)、黍(きび)、蕎麦(そば)など主に穀物を主食としています。

主食には主食とするのにふさわしい条件があります。
1.痩せた土地でも収穫できる。
  主食は毎日食べるものです。ですから、
  痩せた土地でもそれなりに収穫できるような生命力のある植物です。

2.たくさん収穫できる。
  多くの人がたくさん食べますから、
  たくさん収穫できる植物でなくてはなりません。

3.毎年つくることが出来る。(連作障害がない。)
  多くの野菜は毎年は作り続けることができません。
  これを連作障害と言います。
  主食の植物は毎年作り続けることが出来ます。

4.収穫後長期保存が簡単にできる。
  収穫したあと、次の年の収穫までは保存しておかなくてはなりません。
  したがって、主食には水分の少ない植物の種が多いのです。
  アフリカや,アマゾンでは、1年中いつでも収穫できる
  タロイモを主食としているところがあります。
  いつでも収穫できますから保存の必要はありません。

5.主食だけ食べていても栄養失調や病気にならない。
  主食には人間が生きていく上で必要な栄養素はすべて含まれています。
  もちろん、全ての栄養素が十分な量含まれているわけではありません。
  しかし、米だけ、麦だけ、蕎麦だけでも生きていくことができるのです。

主食の主食たる所以(ゆえん)は、この5にあります。
お米もお麦も主成分は糖質(炭水化物・でんぷん質)です。

人間の体の中で最も糖質を必要とするところは脳です。
脳が正常に働くためには糖質がなくてはなりません。
しかもたくさんの糖質を使うところです。

お米やお麦が主食として有史以前から食べ続けられている理由はここにあるのです。

お米の中の胚芽、麦の中の麦芽はその他の栄養素のかたまりです。
また、表皮には食物繊維や抗酸化物質が豊富にあります。

病気で普通の食事ができない方が食べるのは「おかゆ」です。
米と塩と水だけで体を元気にしていくからです。


副食(おかず)は、主食に不足する栄養素を補うものが重要です。
主食に不足する栄養素は、ビタミン類、ミネラル類です。
野菜、海藻、小魚を中心とした副食が理想的です。

飽食の時代にあって、副食に目が奪われがちです。
本当に健康のことを考えた食事を摂ろうとするなら、
主食6:副食4にするのが理想です。

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