「脳は、心と体の通信装置」です。


脳の研究は近年めざましく進歩してきています。

脳のどの部位がどのような機能・役割を担っているか、かなり解明されてきたようです。


しかし、心と脳の関係はあまりよくわかっていないようです。


それは、科学が目に見えるものを対象としており、心のように実体がないものについては、証明できないので、科学的研究の対象外としてきたからです。


脳の機能とされている、「感覚」や「思考」の機能などは、実は、心の機能だと考えています。

脳は、五感を通して得られた情報を、心に送っている通信装置なのです。


それは、このような理由です。

肉体は生まれてから死ぬまで、年中無休24時間営業をしています。


心臓は鼓動を続け、呼吸も休みなく行われます。

肝臓、腎臓は血液を浄化し、尿を造り続けます。


各臓器を正常に働かせるためのコントロールをするのは脳です。

ですから脳も年中無休24時間営業をしています。

当然睡眠中も脳は活動しています。


脳が活動しているにも関わらず、眠っているときは何も聞こえませんし、なにも感じません。

見たり、聴いたり、感じたりするのは、心の働きだからです。

睡眠とは、肉体が眠っているのではなく、心が眠っているのです。

睡眠は、「心がエネルギー補給をしている時間」なのです。

そのために、脳との通信を遮断している時なのです。


ですから、自分のいびきの音を脳は感知していても、心との通信がありませんから全く聞こえないのです。

また、いびきがうるさいからと鼻をつままれても、脳は感知しても心に伝わらないから分からないのです。


心の機能の感情によって、体が変化するのも、心が感情を脳に伝え、脳が体の各部位に指令を出しているからです。

たとえば、映画を見てとても感動したとき、こみ上げて涙が出てきます。

心の中に起こった「感動」という感情が脳に伝えられ、脳は涙を流すように涙腺に指令を出すのです。


このように、心と体は脳の双方向通信によって結びつけられています。


自律神経失調症やうつ病の方は、肉体の健康診断ではどこも悪くないという結果を出します。

しかし肉体は思うように動きません。


心の病だけでなく、ほとんどの病気は、心の状態と深く関連していると思います。


病気になったとき、長時間眠ることによって、心との通信を遮断し、心の影響を受けずに、脳が肉体を正常な状態に戻そうとコントロールできるのです。


病気になったら、ゆっくり眠ること。

これが、回復を早めることになるのです。