多くの人は、会話をするとき、立場で話していることが多いと思います。
特に、自分の社会的立場が相手より上の場合、
例えば自分が親で子供に話す場合、自分が上司で部下に話す場合、
自分が先生で生徒に話す場合、自分が先輩で後輩に話す場合など、
「優位」な立場を意識して話しがちです。
しかし、話を聴く側の立場に立ってみると、
けっして、相手が自分より「優位」であることを
認識して聴いているわけではありません。
自分が子供の頃、「親は偉いのだから親の言うことは絶対正しい。」
と思って聴いていましたか。
自分が部下だった頃、優位で関わる上司を認めていましたか。
自分が生徒のころ、先生を敬っていましたか。
自分が後輩のとき、「優位」で関わる先輩と
長く付き合いたいと思いましたか。
よく考えれば分かることですが、
人に話をする目的は、自分の想い、考え、知識、結果などを伝えるためです。
その目的を果すのに、立場など必要ありません。
むしろ立場で話すから伝わらなくなるのではないでしょうか。
口論となったとき、相手の話している「内容」は全く伝わらず、
ただ、「相手は怒っている」ことだけが伝わってくるのに似ています。
本当に自分の想い、考えを伝えたいのなら、立場で話すのではなく、
一人の人間として、敬いの気持ちを持って話すことが大切と思います。