つづき
栄養素の糖質、タンパク質、脂質についても、
動物性だろうが植物性だろうが一緒にして論じているのは
誤った見方だと思います。
動物性タンパク質と植物性タンパク質は本来別物だと思います。
たとえば、牛乳に含まれるタンパク質の80%はカゼイン蛋白であるのに
大豆にはカゼイン蛋白はごくわずか含まれるだけです。
脂質にしても、動物性のものは飽和脂肪酸で、常温では固体です。
バターやラードがその代表です。
植物性のものは不飽和脂肪酸で、常温では液体です。
なたね油、やゴマ油がその代表です。
また、葛(クズ)という植物の根から取れるでんぷんは、
小麦やジャガイモ~取れるでんぷんとは同じでんぷんであっても
性質が異なるのです。
葛根湯(くず湯ともいう)は体を温める効果が高く、
風邪に効く薬として使われています。
一方ジャガイモは体を冷やす働きがあります。
これまで、栄養学は、5大栄養素(糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル)
とカロリーだけで健康を論じてきたように感じます。
最近では、特定の栄養素の効果に注目するようになってきました。
活性酸素に強くなるポリフェノール、カテキン。
唐辛子に含まれるカプサイシン、
大豆に含まれるイソフラボン、
緑黄色野菜に含まれるリコピン、βカロチン、コエンザイムQ10
海藻に含まれる食物繊維のフコイダン
菊芋に含有量の多いイヌリン(糖尿病に効果があります)
これらの特定栄養素は確かに特定の効果があるようです。
しかし、この特定栄養素だけを抽出して健康食品にしたものは、
私はお勧めできません。
それは、他の栄養素とのバランスが大切だからです。
人工的にそのバランスをくずして特定栄養素を抽出した場合、
特定栄養素の効果があっても、バランスを崩した悪影響があると思います。
イソフラボンを多く摂取したいのなら、大豆をたくさん食べることです。
大豆には全ての栄養素がバランスよく入っているのです。
全ての栄養素は、不足しても多く摂取し過ぎても健康には良くありません。
発展途上の栄養学の今後に期待したいと思います。