「愛」と「恋」は似て非なるものです。
「愛」を歌った歌謡曲はたくさんありますが、
その多くは「愛」ではなく「恋」を歌ったものではないかと思います。
私が考える「愛」と「恋」の異なる点を少しお話します。
・「愛」は意志ですが、「恋」は感情です。
そのため、「愛」は自分の意志を貫けば、永久に愛することができます。
「恋」は心から沸きあがってくる感情ですから、湧きあがらなくなったとき、
恋心が冷め、「失恋」ということになります。
「愛」は自由意志ですから「失愛」という言葉がありません。
・「愛」は与えるだけ、「恋」は奪うもの。
「愛」はどれほど与えても見返りを求めません。与えることが喜びだからです。
「恋」は相手を自分独りのものにしようとする「独占欲」の塊です。
相手が他の人と恋をすると「浮気」といって奪い返そうとしたり、非難したりします。
「愛」は相手がだれと恋をしようが暖かく見守り、
その恋が成就するように願うでしょう。
・「愛」という字は心が中心に座っています。
「恋」という字は亦(マタ)の下に心があります。
「恋」には下心があるからでしょうか。
このように比較して書きますと、「愛」は良いことで「恋」は良くないことと言っているように感じられるかもしれませんが、けっしてそのようには言いません。
恋心は何歳になっても湧きあがってくる感情です。
まして思春期の青年であれば恋心が乏しい人のほうが不自然です。
恋の感情は種の保存(子孫を残す)のために神様が与えてくれた感情なのです。