「ほんとうの自分」の心は、誰でも差別することなく愛することができ、
信じることができ、どのような苦難も受け止めることができ、
どんなことにも情熱をもって取り組むことができます。
これができないのは、煩悩(もう一人の自分)が、事あるごとに顔を出すからです。
もう一人の自分は、損得、善悪、快苦、好悪で物事を見、怠惰で、傲慢です。
私は、ほんとうの自分を生きていきたいのに、
なぜ、もう一人の自分が顔を出してくるのでしょうか。
考えてみれば、生まれて50年を超える人生の中で、
常に競争に打ち勝ち、豊かな生活をすることが最も理想だと教えられ、
社会全体がそのような環境の中で人生を送ってきました。
このような環境の中で、もう一人の自分を作り上げてきたのです。
この結果、さまざまな場面で、もう一人の自分が顔を出すようになったのです。
ほんとうの自分では競争に打ち勝つことはできないし、豊かな生活もできないのです。
もう一人の自分でなければ理想を実現できないと思い込んでいるのです。
もう一人の自分は、特に人とのかかわりの中で頻繁に顔を出してきます。
相手の人の立場、社会的地位、肩書きに囚われ、損得を判断基準の中心に置き、
契約的関わりに留めようとします。
これではほんとうの自分の願いは実現できないでしょう。
もう一人の自分(煩悩)は、心に染み着いた汚れのようなものです。
心を浄化すること、私は日々の反省・刻印を大切にしています。