『小泉八雲と妖怪』を読む




『小泉八雲と妖怪』小泉凡 著
玉川大学出版部 (2023.08.25.)

小泉八雲は、なぜ妖怪のような異界に棲む目に見えないもの達に関心を抱いたたのか?
それは、アイルランドに暮らした子供時代にあると言われています。

妖精文化の宝庫といわれるアイルランド北西部出身の乳母 キャサリン・コステルから多くの妖精物語や怪談を語り聞かせた事が切っ掛けだったとか。

この他、アメリカに渡ってからも、マティ・フォリー(シンシナティ時代) マリー・ラボー(ニューオーリンズ時代) シリリア(マルティニーク時代)など、八雲の周りには、怪談や霊的世界の語り部が常に存在していました。

また、日本に来てからも松江では小泉セツの存在がありました。

八雲は友人のチェンバレン宛の手紙の中で「人生に生きる目的を与え、自然を畏敬することを教えてくれたのがゴーストだ。」と伝えています。(1893.12.14.付け)

【Note】2023.09.18.