『自然知能』戸山滋比古を読む


AI(人工知能)が云々されていますが、人には持って生まれた「自然知能」を持ちあえている事を、改めて認識すべきと云う外山流の啓蒙書です。

8月の発刊。先行予約のAmazonでポチッとしました。
8月3日 到着。


▶ はじめに
今年(2023年)のはじめ頃から、AI(人口知能)に対する関心が急速に高まってきている。

「チャットGPT」と云う対話型生成AIが登場し、一般の人々にとって、にわかに身近な存在になった。
著者 外山滋比古が他界したのが 2020年(令和2)だから、2017年の春ごろに執筆した原稿が、未刊のまま、出版社(扶桑社)に保管されていた。
(途中略)
人工知能に対して、期待感と危惧が入り交じっている時期に、改めて人間が持つ自然な特質とは何か、人間の強みと弱みはどのようなものなのかを問い直すことは意味のあることだろう。
刊行にあたって 外山みどり より
pp.179〜181.

▶「自然知能」と「人工知能」
「自然知能(Natural Intelligence)」と云う言葉は、人工知能に対して新しく考えた造語です。
「人工知能(Artficial Intelligence)」p.16

【感想】
人工知能の始まりは、計算能力を持つ機械・コンピューターが登場した20世紀の半頃だと言われています。p.26
それまで培われた、筆算や暗算は、機械に取って変わられた。
しかし、自然知能としては、持っておくべきだと思います。