私は学習塾で小5~中3生に英語と国語を教えています。
今は中学生の定期テスト対策の真っ最中で、勤務日もいつもと違って、土曜日出勤したりしてます。
中3生は、入試に大きく関わる最後の定期テストとあって、塾のない日まで自習室にやってきては、熱心に勉強している子がたくさん!
みんなの努力が、結果につながるといいな、と思いながら応援しています(*^_^*)

うちの塾では、国語の読解力をつけるためにいろいろな文章が教材で扱われているのですが、これがまた面白いものが多いんです。
教材で扱われるのは大抵小説や論説文の一部分ですが、作者と書籍名が載っているので、気になった本はメモしておいて、後日読んでいます。

斉藤茂吉の息子の斉藤茂太さんの書いた
「良寛さんのべからず帖」というのも中2生の教材にあり、図書で借りて読んでみました。

いろいろな話が載っている中で一番心に響いたのは、正しいと信じて言い通すことが悪だというもの。
「自分は正しい、相手が間違っている」という考えを捨て、ケンカの原因を解決させるにはどうすればいいのかを話し合うのが重要だという話でした。
これを読んでから、夫と口論になったとき、相手の言葉にカチンときても、できる限り話の方向を、問題解決へ向けられるようになってきました。
夫もこの話を勧めたら読んで同意してくれたのが大きかったのかもしれないです(*^_^*)
この言葉は、自分の人生で、すごく大事なキーワードになっています。

他にも、辞書編集者の話の「船を編む」の冒頭部分が中2生の教材にあり、言葉の意味をどんどん突き詰めていく書き出しが面白くてこれも読んでみました。
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こちらは映画も見ましたが、久しぶりに、いい映画見たなぁ、って思えるものでした。
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本の世界観がよく現された映画でした(^◇^)

そして今日読み終えたのが、これまた中2生の教材にあった、「博士の愛した数式」という小説で、事故のために記憶が80分しかもたなくなった数学者の話です。
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こちらは映画を数年前に見ているのですが、原作を読んだら、だいぶカットされてたんだと分かりました。
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映画は2時間に凝縮しなければいけないから、仕方ないですよね。
映画もよかったのですが、個人的には原作のほうが重みと、じんわり広がる感動がありました。
読み終えたときのなんとも言えない満たされた感じは、原作の小説のほうが高く、巻末についている解説の文章までおもしろかったです。

そして次に読みたいのは、深夜特急という本で、これは中3生の教科書に載っていました。
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作者が20代の頃の貧乏旅行を、10年経った後に当時の資料や、自分で出した膨大な手紙を頼りに書き上げたものだそうです。
教科書には、どうやって10年も前の記憶を辿ったかが書いてあり、紹介されている深夜特急の文章も魅力的でした。
教科書に載っていた短い文章で、私が高校生だった頃、海外に出たくて出たくて、図書館へ行っては旅行記を借りて読み漁っていた時期を思い出しました。
ひさびさに図書館へ行ってみようと思います☆