沢田聖子って誰?っていう方、多いでしょうね。
ヒット曲は残念ながらありません。
でも、ずっと歌を歌い続けて、35周年を迎えたのです。
さわだせいこ、ではありません。
さわだしょうこ、です。

1979年にデビューしました。
当時は、イルカの妹として、あちこちに出演していました。
イルカとは、なごり雪などのヒット曲を歌っている歌手です。
当時、僕はイルカさんのファンでした。
イルカファンクラブにも入会し、会報が来るのが楽しみでした。
聖子ちゃんは、その頃にデビューしました。
デビュー前はシンガーソングライターになりたいなど、全く思っていなかったとのことなのですが、神様のほんのちょっとした悪戯で、大きく人生が変わりました。

その当時、シンガーソングライターはいましたが、かわいいと言える人はいませんでした。
イルカさんはかわいかったけど、当時すでに1児の母でしたから、ちょっと違いますよね。
聖子ちゃんは、あちこちの学園祭に出演したりして、人気はありましたが、ヒット曲になかなか恵まれず、その後苦悩の日々を送るようになったそうです。

今でも、苦しいことはたくさんあるとのことですが、聖子ちゃんのライブ姿は、とっても輝いています。
目がとてもきれいで、輝いて見えるのです。
今、たくさんのアーティストさんのライブを見ますが、やはりプロとして生きてきた人は何かが違います。
歌の上手いインディーズのアーティストさんはたくさんいます。
でも、何か物足りない。
それは、きっと目なんだと思います。
目を閉じたままだったり、開けていても目が輝いていなかったり、というアーティストさんが多いような気がします。

歌を聴きに来てもらっているんだ、というのは正論です。
でも、ライブなんだから、CDじゃないんだから、もっと臨場感がほしい。
それには、目が必要なのだと思います。
照明にキラリと輝く目。

聖子ちゃんは画になる表情が多いです。
そんな状態で、熱唱されたら、涙が止まりません。
今、聖子ちゃんはインディーズシンガーです。
インディーズと聞くと、二軍と思う人がいるかもしれません。
僕自身、そうでした。
中には、インディーズ=アマチュア=下手でも構わない、ということを考えている人もいると思いますが、違います。
インディーズとアマチュアは別物です。
メジャーという枠組みの中で動くのか、インディーズという枠組みの中で動くのか、ということです。
アマチュアでもメジャーデビューはできるかもしれませんが、下手な人はメジャーデビューできないので、ついついインディーズと混同してしまう人がいるかもしれません。

まぁ、それはいいとして、聖子ちゃんの場合は全然違います。
プロはやっぱり仕事の仕上がりが違う。
サポートのお2人、キーボードとギターの方々ですが、ものすごく上手い。
感心することばかりです。
でも、そのお2人に埋もれることなく、最も輝いているのは、センターにいる聖子ちゃん。
歌が下手だったら、また表情が豊かでなかったら、たぶん埋没すると思います。
とにかく、お2人ともプロの技を至るところに散りばめますから。
それにも関わらず、最も輝きを保つということは、尋常でないほどの壁を乗り越えてきているのだと思います。
すごいです。
だから、歌や表情に恍惚としてしまう。

MCも上手いです。
ダラダラしゃべっているようで、実はそうではない。
ここだと思ったら、スパッと切る瞬間の判断は素晴らしいです。
タイミングがいいので、思わずみんな笑顔になります。

また、素晴らしいライブを楽しんでも、時間はまだ20時前。
その後に食事も楽しめ、最後にはスーパームーンも楽しめ、最高の気分で月曜日を迎えられそうです。

ありがとう、聖子ちゃん。
アーティストの鑑です!


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