ライブに行くと、撮影や録音禁止となっていることがある。

なぜなのだろうか?

著作権の問題だと言って、粋がる人もいる。

著作権って、何のため?

アーティストの生計に支障を来たすから、ということなら理解できる。

本来、著作権ってそういうものだと思うから。

ただ、今僕が聴きに行っているアーティストは、ほとんどがライブとCD販売のみ。

CD価格も大して高くない。

となると、撮影や録音をすることで、何か不利益が生じるのだろうか?

撮影や録音をすることで、CDの売上げが落ちたり、ライブ集客が減るのだろうか?


あるアーティストは、撮影や録音は基本OKながら、フラッシュやシャッター音は禁止としている。

これは、まさに音を楽しむ者へのエチケットだ。

あるいは、ワンマンライブなどで混み合う場合は、撮影を遠慮してほしいという話がある。

これも、撮影機器で後ろにいる人が見づらくなってはいけないし、無用なトラブルを避けるためという配慮に基づいている。


ところが、最近は著作権侵害だと言えば、錦の御旗でも持っているような気分になってしまう輩がいる。

それは、全くの見当違いとしか言いようがない。


無断でYouTubeなどに載せてしまうのはまずいが、宣伝のために、本人の承諾も得た上で載せるのは、悪いことではないと思う。

やや本筋論から離れるが、時々手ブレ音割れなどの酷い映像が載っていることがある。

これはアーティストの宣伝にならず、逆にアーティストの質を実際よりも低めてしまう恐れがある。

だから、僕はなるべく綺麗な音を取ろうともがいている。

もちろん、プロの音に比べたら、ペラペラの音にしかならないが、ビデオカメラの音声機能は使わず、音声専用の録音機を使って、少しでもいい音が取れるように努めている。


また、撮影や録音した感動のライブを、再度聴いたり見たりすることで、次回も行きたいと思う気持ちになるということでも、非常に有効な手段だと思う。


実際、著作権の塊のようなテレビ番組は、普通に録画できる。

これは、後で見ることができるためであり、見ることで次回も見たくなるという効果が期待できる。

この行為に、著作権云々と言わず、ライブハウスで著作権と唱えるのに違和感を感じない感覚が理解できない。

このようなことを言うと、ライブハウスでは常識だと言って勝ち誇る輩がいる。

滑稽だ。

自分は我慢しているのだから、お前も我慢しろということなのだろうか。

戦時中のような話だ。