この曲を知っている方は、Buzzファンか、イルカファンですね。
手塚治虫さんの作品の中でも秀逸の作品「ユニコ」が映画化され、イルカさんが挿入歌を歌いました。
当時は録画できる技術が家庭に普及していませんでしたから、脳裏に焼き付けるだけ。
必死になって見ました。
まばたきしちゃダメだ!なんて思いながら見た作品。

当時は世の中の甘いも酸いも知らなかった頃。
イルカさんのファンだったから、必死に見た作品。
とにかく「よかった!」と思ったことしか、今となっては覚えてませんが、いつまで経っても忘れられないのが、この映画の最後に歌われた、Buzzさんの「愛こそすべて」です。

レコードが家のどこかにあったような気がするのですが、行方知れずのままで、長い月日が経ちました。
死ぬまでにもう1度聴きたいと思っていた曲。
この曲はBuzzさんの楽曲としては、販売されてません。
(サントラのような形ではありました。)

そんな中、よく物議を醸す動画サイトにありました。
著作権を主張する人達はたくさんいます。
もちろん、著作権に意味がないなんて言いません。
ただ、欲しくても手に入らない、あるいは手に入れようとすると、当時の数倍のお金を出さないといけない、という事態が発生していると、どうしようもありません。

何度も聴きました。
涙が止まりませんでした。
名曲です。
昭和の名曲かもしれませんが、美しい旋律に美しい歌声。
はるか前の記憶がぼんやりと蘇ってきます。
あの頃は、夢と希望で満ち溢れていました。
何でもできそうな気持ちになれた頃。

この映画が公開され、それから5年ほど経った時に、音楽から離れました。
それ以来、カラオケが自分と音楽をつなぐことになりました。
歌うことなんて、ずっと苦手だった自分なのに、皮肉なことです。
それから、さらに時代は下り、今。

岸岡ちなみさんという、シンガーソングライターとの出逢いが、僕の人生を変えました。
もう死ぬまで音楽と深く関わることはないだろうと思っていた自分。
それが、ちなみさんの一言でガラッと変わりました。
今では、細々ながらもライブをするまでになりました。
なんてステキなことなんだろうと思います。
これからも、もっとずっと音楽を通じて、心を平らにしていきたいと思います。

ありがとう、イルカさん。
ありがとう、Buzzさん。
ありがとう、岸岡ちなみさん。