僕は今までいろんな音楽に接してきました。
もちろん、世界の全ての音楽のごくごくわずかですが、好きな音楽、いまひとつ乗り切れない音楽・・・、いろいろとありました。

その中で、一番好きな音楽は、香港映画「英雄本色Ⅱ」(1987製作)の中で流れる挿入曲です。

映画の内容は、血とか暴力とか嫌いな方は知らない方がいいと思えるほど、激しいものです。
ただ、この中に何度か流れる挿入曲は、そんな内容と180度逆の、本当に心が洗われるような、とってもすばらしい音楽です。
ただ、この挿入曲はサウンドトラックとしても発売されていないので、この映画の中でしか聴くことができません。
本当に残念です。

英雄本色Ⅱ

このYouTubeでは、46:00から47:25にかけて流れている曲です。
これ以上の旋律はないんじゃないかな?っていつも思います。
また、この曲を聴くたびに、涙が出てきます。
このコードパターン、大好きです。

映像の方は何のシーンだ?っていう感じだと思います。
これは、ある会社経営者が側近の裏切りに遭い、最愛の娘や無二の親友を次々に殺され、生きる望みを失い、精神錯乱状態になったのですが、甥に食べなきゃダメだと言われ、ようやく口にしようと必死になっているところです。

この甥の役をしているのがチョウユンファで、今では貫禄ある役をやってますが、この頃はまだまだ無名に近い俳優でした。
第1作が前年の1986年に製作され、その作品でチョウユンファは本来の主演のディロンが霞んでしまうくらいの演技で多くの人々を魅了しました。

第1作・第2作ともに、レスリーチャンも出演しており、今から考えれば豪華な顔ぶれです。
僕自身、暴力映画は嫌いなのですが、この2作品だけは何度見ても泣けます。
その作品の中で何度も流れるこの旋律、最高です。

1980年台後半から1990年台前半は香港映画の全盛期だったと思います。
他にもすっごくいい作品がゴロゴロあります。

「秋天的童話」

この映画の最後が泣かせるんですよね。
これは、全部見ないと、最後のシーンの意味が分からないと思いますが、淡い恋の物語ですので、是非日本語字幕版でも見てもらえるといいなぁって思います。
また、この主題曲、すっごくいいんです。

呂方「別了秋天」

この間、香港の漁船が尖閣諸島にやってきたといった出来事がありましたが、そんな問題を文化交流でみんなが笑顔になれればいいなぁって思います。