真希ちゃんをちゃんと認識したのは、実はほんの半年ほど前・・・。

以前に銭形舞を見たこともあったのですが、その時は「宮崎あおいちゃんに続いてのシリーズものか・・・。今度の子もかわいらしい顔してるけど、(芸能界に)残れるかな?」くらいにしか、認識していませんでした。

ところが、「鉄板少女アカネ!!」の最終回で、結構頑張ってる女の子がいるじゃない?って思って名前を見たら、堀北真希・・・。

うーん、この子って、もしかして銭形舞?

っていうところから、真希ちゃんへののめり込みが始まりました。


その頃、僕は仕事がうまくいかず、自殺を考えたこともあったし、いつ死んでもまぁいいか、っていう、やや自暴自棄の状態でした。

そんな時に本屋に立ち寄ったら、斎藤茂太先生の「心をリセットしたいときに読む本」が売られていました。

あ、この本を読めば、今までのいやなことも消えて、心に春がまた来るかな?って思い、買おうかどうしようか、何日も迷いました。

本代は安かったですが、この本を読んでも何にも変わらなかったらどうしよう?っていう恐れの感情もあり、なかなか本をレジにまで持って行けませんでした。


そんな時に、真希ちゃんと出会ってしまいました。

「アカネ」以降、「Always」で「親に捨てられたんです」って泣いてしまう六子に鈴木オートの奥さんが「子供の顔を見たくない親なんているはずないでしょ」ってそっと言うシーンを見て、家族は僕が死んでしまったら悲しむんだ、ということに気づかされ、「深紅」を見て「生きていてごめんなさい」って叫ぶ奏子を見て、逆に今生きている者は生き抜かないといけないんだ、と心に奏子の言葉が突き刺さり、「クロサギ」で「ひとりじゃないから」って叫ぶ氷柱を見て、今まで自分は孤独だって思ってたけど、そうじゃないんだ、と気づかされ、そうするうちに、真希ちゃんを見るたびに元気になっていく自分に気づきました。


心をリセットしまいたいこと、何度もありましたし、これからも何度もあると思います。

でも、僕には真希ちゃんがいてくれる・・・。真希ちゃんの笑顔、泣き顔、苦悩の顔、憎しみの顔・・・、いろいろな表情に心を動かされ、そしていろいろなことに気づかせてくれる・・・。

だから、僕にとって、真希ちゃんは生命維持装置みたいな存在で、真希ちゃんには感謝しても感謝しきれないものがあります。


こんな状況だったら、斎藤先生も「わしの本を読まないで、元気になったか?まぁ、よかろう。」って天国からおっしゃって下さるのではないかな?って勝手に思いこんでいます。