朝からまたしても羽生さんの心遣いに触れる。
なんかもう、文通?交換日記?それはとてもうれしくて楽しいのだけど。
何もかも把握していて全方向に配慮して、なんかもう、痛み入りますてな感じ。
気を遣わせたくないのだけれど、そういう性分なのだろうなあ。
このやさしい人の心を、居場所を、大切に守っていきたいというケツイであります。
さて、ずるずると続くFaOI愛知。
とうとう最後の演目。羽生結弦×TMレボリューション
ミーティア!!
SS席ほぼ真ん中近くの私の席。
暗闇に立つ羽生さんの姿が横から見える。
ガシャンガシャンとした動きから、起動。そして飛び出していく。
羽生結弦、いきまーーす!!
パッと照明がついた瞬間、いきなり宇宙空間に放り出される。
2基のミラーボールがガンガン回り会場全体を星が巡る。
レーザーが伸び、広がり、宇宙に閃光が走る。
城田アラジンと祐奈ジャスミンの魔法のルンバのときはあたたかい金色の光の世界だったのに、今度は青と銀の冴え冴えとした宇宙だ。
一筋のスポットを仰いでイーグルをする姿は、まさしく凍りついた月に照らされている。
もはやスカイエキスポの内部全体が、宙(そら)である。
テレビでは断片しか見られなかった。
2日目の天井席では上から見下ろした。
それが最終日のSS席だと、自分のまわり全部を星が渦巻いている。
座っている私も宇宙空間のただ中にいる。没入感が半端なかった。
幕張のときの音響について触れているポストがあったっけ。ドラム等のベース音がないために羽生さんがすべての音をとっているのがわからないと。
あれ、ベース音すごかったよ。愛知から音源足したの?そこんところよくわからない。
私の席がスピーカーの正面だったらしく、オープニングから重低音がずんずん腹に響いていたんだけど、このミーティアもすごかったよ。
ドラムのドン、ドンという音に、ピタ、ピタッと動きをハメていく。あのバチっと止まる感覚がすごいんだよね。機械の無機質感も出てて、羽生結弦はモビルスーツになる。
羽生さんがショートサイドを正面として向いたときの右側に座っていたので、左の肩にトリィを乗せたところはよくわからなかった。
暗闇の中で、倒れてのたうって、また立ち上がる。
それは何回転んでも立ち上がり、何度怪我しても戻ってくる、羽生さんの戦いそのものではないか。
再び無限に広がる大宇宙。
もう一度、覚悟の戦場に出ていく。
西川さんが最後の歌詞を歌い上げるところでトリプルアクセル。
羽生さんの3Aは高くて飛距離がすごい。飛ぶ!
飛んで、舞い降りる。
これぞ舞い降りる剣。
羽生さんがツイヅルで激闘してるあいだも西川さんの声が伸び続けてる。
羽生さんの、フリーダムの戦いを、西川さんの声がずっと後押ししてる。
すごい声だな。西川さん、本当にすごいな。
フィニッシュのポーズが今までと手の置き方が違うというのまではよく見えなかった。
ただ起き上がるのがゆっくりだった。
観客に挨拶するのも、西川さんへ向けて手を差し出すのも、ゆっくりだった。
力出し尽くして動けないのか。万感がこもっていたのもあるのかもしれない。
そしてステージに寄っていって、西川さんと熱いハグ。
きゃああああああああ、萌え。
なんというか、とにかく全身全霊だったね。
最後の演技、というのもあったのかもしれない。
最後の一滴まで絞りだす。昨年も同様のことを言っていたけど、羽生結弦のスケートの姿勢はいつも変わらないのだ。
すごいものを見せてもらった。
羽生さんのスケートと西川さんの歌に巻き込まれて、熱に焼かれて、スパークして、いっしょに宇宙に飛んでいった。
本望です。満足です。最高です。
西川アニキが言ってくれた。コラボレーションとはこういうものだ。
オープニングからすごくて、みんなの演技もすごくて、今までにない出来だったFaOI。
大トリのミーティアで、昇華して、宇宙に飛んでいきました。
ブラボーーーー!
このプログラムが、この演技が見られて、もう何も思い残すことはない。
って、いつも思うんだよね。(2021年全日本のときは帰りの飛行機が落ちてもいいと叫んで娘に怒られた)
でもすぐそれを越えてくる何かを見せてくれることがわかっているから、もう少し見ていたいと思っちゃう。
長生きしなきゃ、って思わせてくれる。
幸せだわあ。
やっと大トリまで終わりました。
まだフィナーレがあるね。もうちょいがんばろう。