東北の魂の祭り | ほりきりのブログ

ほりきりのブログ

鉄道の旅とスポーツが好きです

 6月8日、9日は東北絆まつりだそうです。
 ずんだつーしんさんやねこまさむねくんもお知らせしてくれていた。本日からですね。
 東北絆まつり、開催おめでとうございます!

 ねこまさむねくんが、ブルーインパルスがと教えてくれた。検索して見に行くと動画がたくさん。すげー、かっこいい!

 東北各県の代表的な祭りが大集結します。ねぶたも竿灯もさんさ踊りも花笠踊りもわらじ祭も、そして七夕祭も。
 各県を巡回する、今年は宮城県なのですね。



 この絆まつりの前身である東北六魂祭の第1回にかすったことがある。
 行った、というのは当たらない。鉄旅の最中にたまたま仙台にいたのでのぞいてみようと思ったのに、祭りのそばに寄ることもできなかったのだ。
 
 あれは2011年7月。あの大震災の直後である。
 そんな時期に東北に旅行したのは、前年に同じように東北を旅して(運命の平泉行き)今年も行こうねと約束していたからだ。こんなことになるとは思いもしないで。
 行こうとしていた旅行をあくまでも決行したのは、応援したい気持ちもあった。ここから私の「旅して復興支援」は始まったといってもいいな。

 手っ取り早く過去記事を引っ張り出してこよう。それがわかりやすい。長く書いてると便利なものだ。
 2017年6月のブログから。この記事がそもそも昔の旅を思い出しての回顧なんだけどね。
 では。



 2011年7月、大震災のあとの初めての夏。いつもつきあってくれる幼馴染のTさんと旅の計画をたてた。さすがに沿岸部には行かれない。物理的にも私の気持ち的にも。そこで津波の害のない、放射能の影響の少ない、でも風評被害で観光客が減っている、ということで福島県の会津若松をめざす。
 

 
 この旅は徹底して列車。北海道&東日本パスをフル活用した。このパスのいいところは急行に乗れること。その最大効果をあげていたのが、今はなき寝台急行はまなすだった。これで一晩寝ている間に札幌から一気に青森へ。
 あー本当に便利だったよなあ。どれだけこれで東北に行っただろう。じつははまなすがなくなってから東日本パスを使ってない。札幌から函館まで普通列車で行くのは現実的ではないんだ。ダイヤがつながってないんだもん。(めちゃめちゃ接続が悪い)北斗星、トワイライト、はまなすーー新幹線と引き換えに失ったものはあまりにも大きかった。


 平泉から一関、小牛田と乗り換えて仙台へ向かう。が、だんだん人が、どんどん人が増えていく。いつのまにか乗客ぎっしり。向こうの車窓から見えるはずの松島は何も見えなかった。なんだ、これは?Tさんとは無事落ちあえたが、仙台駅にあふれかえる人、人、人。
 まつりだ。第1回東北六魂祭。知ってたよ。せっかく行く日になにやら祭をやるらしい。これは行かねば、と楽しみにしてたんだもん。でもこんなだとは思ってなかった。


 パレードをする定禅寺通の歩道は人で埋められて立錐の余地もない。スペースがないから歩くこともままならない。公園の方に行けば少しは場所があるかもと思ったら甘い。なにか音楽イベントやっているようだが近づくこともできない。喉が渇いても自販機はすべて売り切れ。これは無理。何もできない。私たちは祭は断念して観光に切り替えることにした。パレード会場から離れさえすれば… 別の通までやっとの思いで出て、タクシー拾って青葉城に向かった。政宗公、これはすごいわ。なんだか大変な祭だわ。仙台なめててすいませんでした!


 後からニュースで混乱のため最大の目玉であったろうねぶたと竿灯のパレードが中止になったって聞いた。運営側もこの人手を予想してなかったんだろう。警備をちゃんとして観客の整理ができればよかったんだろうけど、初日はそれができなかった。2日目からはパレードできたようだ。さすがだ。


 東北六魂祭は震災のあったその夏から始まり、六県を巡回、6年で一回りしたはずだ。今年はどうするのかな。


 あのときの仙台の熱気はすごかった。東北の祭はどこも盛大だから、それが六つ集まるってそりゃあすごい。きっとこのパワーは触れた人を元気にするはず。そして東北の夏祭って基本盆まつりなんだって。行灯祭系多いしね。祭は祀り。あまりにもたくさんの人が亡くなった新盆にひらかれる祭に人々の思いが集中したのではないか。六つの県の六つの祭。東北がひとつになって失った身内を思う祭。外の人間が訪れてお金を落とすのも大事だが、地元の人たちのが大事。私は見られなかったけど、地元の人が喜んでいたならそれでいい。



 これは13年前の祭りですね。
 そして今年もまた、東北の熱気が仙台に集結しているそうです。
 お天気はどうでしょう?ブルーインパルスは快晴の空を飛んでたようですね。

 東北の皆さんの熱気と祈りが集まって、すばらしいお祭りになりますように。