実録!新千歳から仙台・利府への道・ノッテな旅1 | ほりきりのブログ

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鉄道の旅とスポーツが好きです

 3月10日。

 今日はノッテステラータ最終日でしたね。
 無事に終わりましたでしょうか。
 3日間お疲れさまでした。


 私は初日と2日め、2公演も見られる幸運に恵まれて仙台に行ってきた。
 今日は朝の便で飛んできて昼過ぎには自宅に到着。
 そして今夜は仕事です。夜勤の仕事って昼間使えるからありがたいわあ。


 行きの仙台に到着するまで、トラブルで大変だったことを匂わせのように少しだけ書いたけど、改めて顛末を書き記したいと思います。
 実録!新千歳から仙台・利府への道。

 その波乱があってこその、ほりきりにとってのノッテステラータ2024だと思うので。
 運命に翻弄される母子。はたして我々は仙台に利府に辿り着くことができるのか!?




 そもそもこの日のフライトは、新千歳空港11時10分発だった。
 快速エアポートの車内でオンラインチェックインをしようとスマホを開けたら、予定の機材到着遅れのため遅延、11時55分発に変更のお知らせがきた。
 もともとゆとりをもっての行程だったので、まあしかたない空港で時間余っちゃったよ、と言ってカルビーの揚げたてポテト食べたり朝10時半からラーメン食べたり、道民のくせに観光客ぶりっこをして時間をつぶしていた。


 11時55分に合わせて保安検査を済ませ出発ロビーへ。遅れていたという飛行機はそこにいた。
 だがなかなか搭乗案内がない。やがて機体の不具合で点検整備のためさらに遅れると言う。
 これはさすがに予定が狂う。仙台駅に着いてホテルに行って荷物を預けてからバスの予定だった。今回に限ってホテルが東口近辺じゃない。コインロッカー空いてるか?


 追い打ちをかけるように、欠航の可能性もと言われてビビる。
 今まで12月の全日本も2月のGIFTもどんな大雪もかいくぐって飛んできた。なんとかなる。飛んでくれさえすればあとはなんとでもしよう。

 ところがついに「欠航」のアナウンスが。
 ガーーーン。心臓が早鐘のように鳴っていた。
 すでに12時20分くらい。


 こういうことは初めてだったのだが、まず普段使わない通路に誘導されて出発ロビーから到着ロビーへ回される。とにかく外に出て、飛行機の振り替えをして、保安検査からやり直しなんだな。
 どこでどうすればいいのかわからない。振り替えってどこでするのさ。
 リプレイのパーカーを着たりプーさんをぶら下げたり、どう見ても同志な女性数人が職員のお姉さんに食い下がってどうするのか聞いていた。出発カウンターの何番だかの受付口で振り替えをするとか聞こえる。
 今いるところは1階の到着ロビー。出発カウンターは2階。とにかく2階へ。

 目の前にあった階段を思いあまって上ろうとすると、あっちにエスカレーターがあると引っ張っていかれる。私はこのところ膝と足全般の調子が悪くて階段上り下りはきつくて文句ばかり言っていたのだ。普段から階段は避けまくっているのに。
 かなりうろたえている。


 2階の出発カウンターにたくさん人が並んでいる。ここか?
 しかしてここで並んで振り替えしてもらっても空いててすぐ乗れる便なんてあるのか?乗れなかったら、すごく遅くなったらどうする?
 この日のチケットはアリーナなんだ。これは、あきらめきれない。


 いろんなケースを思い巡らす。いよいよギリギリだったら仙台空港から利府までタクシー飛ばしたらどうなる?仙台駅周りより直線で近いような気がする。所要時間35分。ええーそんなもんか、まじ速い。行けるわ!しかし値段が1万5千円…あ、それはちょっと無理かも?でもアリーナをふいにするくらいなら…
 頭の中がぐるぐるしていた。


 私はANAのマイレージ会員でアプリも登録している。なにげにアプリを見たらちょうど欠航のお知らせがきてた。いやそれ知ってるし!
 だがそこに、振り替えはこちらから、ってリンクが。え、ネットでできるの?

 そこからは娘がフル回転。私にログインさせるとそこからババババーと超高速で手配を始める。
 このあと13時05分のエアドゥがある。(ANAとエアドゥは共同運航)残席7!そのあと13時25分。残りわずか。それのあとは18時までない。

 13時05分を狙う。取れた!え、ほんと?
 座席指定途中でその席を取られた。(2席並んでいた) やり直し。(まるでリプレイの中の羽生さんのよう)別の席で。よし取れた!まじで?ほんとにこれでいいの?

 13時05分と25分で20分稼いだ。これは大きい。いけるかもしれない。 

 これで12時30分。
 これって先着取りじゃん。ショーチケットでもようやらない先着を、飛行機でやるなんて。
 先着とはドッキドキだよね。娘も私もドキドキと震えが止まらない。


 スマホ握りしめて列を離れる。
 気がつくと櫛の歯が抜けるように人が抜けて列が短くなっている。みんなきっとネットで確保して抜けていったのか。
 
 12時40分。わーもう一回搭乗手続きしなきゃ。
 保安検査の列に並んでいたら「13時5分の仙台行きのお客様はいらっしゃいますか?」という声。私ら含めて4人が一斉に手を上げた。みんな振り替え仲間だな。
 優先して先に入れてもらう。つまりもうそんなにギリギリ押し詰まってる。

 保安検査場通過して搭乗口に向かうと搭乗案内が始まっていた。なんという慌ただしさ。
 座席は別々でシートにへたり込む。
 なんか飛行機に乗るだけでものすごく消耗してしまった。

 飛んでいる間は疲れ切ってうつらうつら。
 同志たちは服装や持ち物でわかる。到着ロビーの出口で職員さんに聞きながらたむろってた人たちは、振り替えカウンターの列で私の前に立ってた人は、どうしただろう。残り少ない残席の奪い合い。ちゃんと席を取れて飛行機に乗れて仙台に向かえただろうか。
 

 仙台空港に着いたのは14時20分。
 空港から仙台駅へ向かう空港アクセス線に向かう電車の時刻は14時28分。その後は48分。この差は大きい。間に合うのか?
 私は半ばあきらめて、仙台駅までタクシー使うとどうなる?とか弱気なことばかり考えてた。
 飛行機降りて1階の到着口を出たところであと3分。いけるんてね?

 そこで2階の鉄道駅へつながるエスカレーターを歩いて昇った。連絡橋を小走りで走った。(普段はノロノロと歩く)後ろで見てた娘が感動したと言う。
 ホームに駆け込むと電車がまだいる。私らが乗車した直後にドアが閉まった。
 間に合った〜〜〜

 電車は15時に仙台駅に着いた。
 駆け込み乗車のおかげで20分稼げたな。

 
 2泊3日分なのでそれなりに荷物があったのでできればどこかに預けたい。ホテルに行く時間はなくなった。
 何度も来ている仙台駅。コインロッカーの場所はわかっていて直行。もう15時じゃロッカーないかも… だが1個空いてた。他にも荷物持ってやってくる人もいたから大急ぎでキープ。よし身軽になった。
 もう大丈夫だ。確信して、素通りはできないからと観光案内所に寄る。もちろん羽生さんのパネルがある。ほんとはパネルにへたり込みたかったよ。
 ただいま仙台〜〜〜
 ほんとに着いた〜〜〜

 


 シャトルバスに乗って利府のセキスイハイムスーパーアリーナへ向かう。バス券は前売りだもの。無駄にしないでよかった。
 バスが着いて、そこから長々移動して、会場に入ったのは開園30分前。
 無事に席に着いてアリーナ4列めの席から、羽生さんを、アイスショーを、堪能しました。



 思えば欠航が決まったときに、アプリ登録してて素早くサイトに行けて、マイレージ会員だからいろんな登録が省略で、私だけじゃ絶対パニくってわけわかんなくなるところを、娘に超高速で操作してもらえた。何ひとつ欠けてもあんなに早く振り替えはできなかったろう。
 仙台空港であきらめないでアクセス線の駅まで急いだ。あそこで乗り遅れたらまた20分ロス。
 飛行機で20分、電車で20分。ここで遅れてたら開演時間に間に合わなくて白鳥さんが見れなかった。
 あんなに美しいものを直にみれたのだから、がんばって本当によかった。


 そしてすばらしいショーの最後に、羽生さんが「交通機関が大変だったのに来てくれて」みたいな話をしてくれた。
 新幹線もトラブルがあったと聞く。でもこの交通機関の中には欠航した千歳便も入るよね。
 まさか羽生さんに労ってもらえるなんて思ってもみなかった。
 なんか報われた。



 もうダメかもしれないところからの大逆転だ。
 いろんな要素が絡み合って、最後まであきらめないでで全力を尽くしたことで、間違いなく道が開けた。
 こんなことってあるんだね。

 ちゃんと行って、ちゃんと羽生さんのスケートを見て、ちゃんと想いを受け止めなさい。

 そう言われて、なるべくして、導かれたような奇跡のような流れだと思った。
 やはり3月の東北に行くことは私の使命なのだろう。

 羽生さんのスケートを見に行くことがその理由になれればいい。

 

 

 

 飛行機トラブルの顛末はこの通り。

 運命に翻弄されて、運命を手繰り寄せて、羽生さんに会いに行く。

 

 長くなりました。全部吐き出したので、これから少しずつショーの感想を残していきたいと思います。