プロローグ地上波も見ました | ほりきりのブログ

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鉄道の旅とスポーツが好きです

 4月9日は忙しかった。
 スターズオンアイスの生配信と、待望のプロローグの地上波放送がかぶるってどういうこと。
 もともとSOIの最終日の配信なんて予定なかったから、あとからやってきたSOIのせいだけどね。

 加えてその時間に我が家では法事やってるってカオス。
 坊さん帰ってすぐパソコンつけるとか。
 会食から帰ってから録画してあったプロローグ見るとか。
 もう忙しいよ、あなたのせいだよ、羽生さん。



 さて夜になってからプロローグ地上波版の録画を見た。(視聴率に貢献できなくてごめんなさい。でもすぐ録画みたから)
 CMもぶちこまれながらの構成であるからはしょられるのはしかたがない。その場合映像部分をカットすることで演技をなるべくまんま入れようとしてくれてるのはよかったと思う。


 放送が始まる前から非難ごうごうだった荒川さんの解説とやら。
 この放送が、羽生くんやってる、と言ってたまたま見るような一般の人たちを対象にしているのならば、羽生がこれ何やっているのか説明する意味でも実況解説付きは悪くなかったんじゃないかなと思う。(でも実況だけでもいのかも)
 アイスショーの中で6分間練習があって、明るい正規サイズのリンクで、競技と全く同じ演技をやるってことは前代未聞であるから。


 チェンジはよかった。生演奏であることを説明してくれたのもよかった。
 でも羽生登場のところからだったので、その前の中村さんのソロとか入ってない。せめて三味線ギュインギュイン弾いてるところをもっと映してくれたらうれしかったな。
 このショーを、チェンジを最高に盛りあげてくれたのは、中村さんの迫力の生演奏だったのだから。

 
 八戸千秋楽の収録で、リクエストコーナーやMCはそのときのものだ。全部を入れるには尺が足らんのだろうから質問コーナーはなかったね。(豆腐やナメクジはこの日ではなかったよね)
 でもバングルの色でリクエストするというのを紹介してくれてよかった。観客と演者がストレートにつながっていた部分だから。
 そしてハッピーバースデーサプライズもいれてくれたね。今なら、声出しOKになった今なら、みんなでいっしょに歌だって歌えたのにね。でもびっくりしてた羽生が見られてうれしい。


 オトナルもシングシングも悲愴も。このコーナーで大盤振る舞いでやった演目ぜーんぶ見せてくれたねえ。
 そして悲愴にまつわる八戸の思い出の話をカットしないでくれてよかった。
 そこから東日本大震災の映像にちゃんとつなげてくれてよかった。
 ノッテステラータのショーはそのままであるけど、羽生の活動の根っこにはいつだってこのことがあるのだと、何度でも何度でも声を大にして言いたい。

 ロミオの演出は八戸もいいんだけど、スクリーンの真下から登場して17歳と27歳が入れ替わった横浜ぴあアリーナが最高だったということは言っておこう。


 

 このショーでの新しい試みがプロジェクションマッピングとの融合。
 今までアイスショーでプロジェクションマッピングはあちこちで使われている。北京オリンピックのエキシでもあったし。
 でもこのショーでの羽生の演目は、総合演出としてスケーターとマッピングが融合することにおいてレベルが違う。プロデューサー羽生の真骨頂でもあろう。

 事前に作り上げるためにリンク全体を撮影するのに、羽生がカメラを設置していた。キャストがやるなんてって自分で笑いながら。アイリンのリンクのことを誰よりも知っている。他のスタッフに任せるより早くて正確なんだろうな。
 撮れてなかったーって笑ってるのがかわいい。失敗しながら、でも楽しみながら、自分のショーを作り上げてるんだな。


 MIKIKO先生との打ち合わせも少し。実際やってみたら映像の方が速い部分があったようで。そこで映像を調整するんじゃなくて「追います!」
 音楽家とのコラボでも演奏や歌に合わせるっていってた。僕が合わせますから自由にやってくださいって。マッピングにも滑る方が合わせる。これは本当にコラボなんだね。それであの感動的な絵が完成するんだ。
 そして練習風景まで。あの極上のスケートとポージングからなる演目を、明るいリンクで、黒い練習着で滑る。眼福だ。

 そうしてできあがった、いつか終わる夢。
 そのあとツイッター見てたら、たまたま見たらしいゲームファンの人が感激していたようだ。こういう出会いこそ地上波の意味だね。


 プロジェクションマッピングを使った演目として、春よ来いもたっぷり。
 渦まいて吹き付ける吹雪の冬のあとに、ぱあっと花ひらく桜。今の季節にぴったりだ。
 神戸の初演を真夜中のCS放送で見たとき、新潟で生で見たとき、感激したけどここまで羽生結弦を代表するナンバーになるとは思っていなかった。ここぞというところで演じられて、清塚さんと羽生とで大事に大事に育ててきたんだね。北京オリンピックのエキシビションで滑ることでさらに広く認知された。もはやSEIMEIと並ぶ羽生結弦を代表するプログラムになった。
 リンクいっぱいに広がる花。羽生が滑るとそこに道ができる。(これをぴったり合わせるのもすごい)花筏のようだといつも見ながら思う。美しいな。
 桜前線は弘前まで来たようだが津軽海峡を越えるのはもうすぐ。



 バックステージ。白Tの羽生が「ラスト!」と叫ぶ。大楽のパリ散は本当にラスト。(でも最後にチビきのこに合わせて飛び出してきたけどね)
 最後までお願いします!って。羽生の単独ショーといったって、裏ではたくさんの人に支えられているのだね。ひとりじゃないよ。

 あー、バースデーケーキも。地元のケーキ屋さんが作ってくれたんだよね。美しいリンゴのケーキ。(プーさんもついてる)
 そのろうそくって、おっきの2本とちっさいの8本とかか?一気にふーーー!
 おめでとう!
 やっぱりみんなが羽生を支えてくれてるなあ。見てて幸せだ。



 最後の泣き笑いも入ってた。これがないと千秋楽にならないから。よかったな。
 アマチュア辞めたらもうこんな景色は見られないと思ったって。すごくこわかったって。ふふん、ファンをみくびってはいけないわよ。アマチュアだろうがプロだろうが、試合だろうがショーだろうが、ファンはあなたの行くところへついていくのよ。
 私が見たいのは理想の、美しいフィギュアスケート。それを体現してくれるのは今や羽生しかいない。羽生のスケートこそ私が求める理想そのもの。どこまでもくっついていくわよ。


 そして、まだ見ぬ本編へと言った。
 序章を終わりにしますと言った。
 このショーはあくまでもプロローグ・序章。このあとに壮大な本編が待っていたとは。
 この十数分くらいあとにおこるであろう衝撃を、このときはみんなまだ知らない…


 
 最後がサザンカです。
 跳びあがって転ぶ。転んでは立ち上がる。また跳ぶ。怪我しても顔しかめても立ちあがる。延々と繰り返される光景。
 腫れあがった足。松葉杖のヒーロー。羽生が歩んできた茨だらけの道。
 跳べ!
 地上波でたまたま見ていた一般の人に届くかな。これが羽生結弦だよ。
 そして最後にあの語り。なんてやさしい声かな。
 僕は、幸せです
 どわーーーー……


 最後の天地さまとちびゆづのフィニッシュの絵に制作のテロップだして、これじゃこのサザンカの映像作ったのテレ朝みたいじゃん。
 天から十個くらい物与えられた天才です。自分で作るからこそ、自分の思いを正しくゆがめることなく余さず伝えられる。
 テレビをご覧のみなさーん、この映像作ったの羽生プロデューサーですから。映像は朝日からたくさん持ってきてるけど編集も制作も羽生結弦ですから。誰が信じるよこんなの。




 いい番組だったと思います。
 時間のために編集しなくていけなくても、一番大切なところは削らずにつないでいたと思う。
 本当は羽生の想いが一番出ていたはずの映像だけど、それでもその中で、震災の話とサザンカはちゃんとやってた。すばらしいです。
 
 ファンはどこまでも羽生を追いかけるけど、一般の、試合をテレビでやってると見るだけだった人は、今羽生結弦が何をやっているのか知らない。どんだけ大忙しで大活躍しているのか知らない。
 こうしてダイジェストでもいいから地上波で流してくれると、いろんな人の目にはいるのだろう。
 GIFTについてもディズニーさんには大感謝であるけど、いくつかのプロだけやダイジェストの宣伝番組を作ってテレビで流すと、+の契約も増すかもしれないよ。いずれ必ず円盤だしてほしいけど(ディズニーなら世界展開でできるはずだし)その宣伝にもなるよ。
 日テレなんかはノッテステラータをどんどん利用して使っていいと思うよ。それは震災を語り伝える羽生の助けにもなると思う。

 どこの局も、有料放送も大事だけど、地上波もうまく活用しようぜ。



 ずいぶん忙しい日曜日でした。
 羽生さんも休めているといいんだけど。
 そしてこれから、ファンタジーオンアイスが来るし。
 みんなも休んでいられないね。砂漠なんかない。潤いまくりだ。

 羽生結弦は今が一番うまい。今が一番輝いてる。
 私たちファンは今が一番幸せだ―!