『羽生結弦、語る 公式練習編』~つっこめるうちにつっこもう | ほりきりのブログ

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鉄道の旅とスポーツが好きです

 女子の試合を見つつ、心の半分は4Aに持っていかれてるって言ったでしょ。
 公式練習後のインタビューは断片的に見てはいた。
 ごめん、結弦さん、何言ってるかわかんなーい、な内容もあった。
 それを全部、またスポニチアネックスがまとめてのっけてくれてる。ああ今現場は大和くんだけだっけ。がんばってるな。
 敬意を表してまた全部いただいてきます。


 『羽生結弦、語る 公式練習編』  ~スポニチアネックスより~

 (ーー編というからには次々続くのだな)
  

――4回転半に着氷(後で本人が回転不足、両足着氷と説明)していたが、手応えは

 「いやあ、ほんと、まあ、今日は自分の中で軸作りが一番大事だと思ってたんで。あの、回転はそんなかけてないです。なので、まあ、あの、今日やるべきことは、やれたかなっていう。まあ、なんかいつも言ってますけど、今日やるべきことを、やってたなっていうくらいの感触です。まだ、自分の中では回転を、あの10割でかけている状態ではないので。あの、とにかく、今日は氷の感触を確かめながら、とりあえず、この氷でしっかり軸をつくるってことを試していました」

 よくわかんない。でも計画通り、きちんとできてるならよかった。


 ――これまでの練習では4回転半はどうだったか

 「えっとー、まあ、あんな感じの着氷になる場合と、あれは軸がうまくいったパターンで。あともう一個は、あの、回転を10割で、まあ10割っていうか、11割というか。そんなぐらいの力で回して、まあ、アンダー、ぎり1/4足んないかな、『q』がつくかなっていうくらいのアクセルでこけるみたいなことはあります。やっぱり、ちょっとまだ、練習の段階では両方とも両立したものはちょっと、やっぱ難しいです、はい」

 よくわかんなーい。だいたい11割ってなんだよ。


 ――練習ではクリーンな成功は

「そうですね、ないですね、はい」

 これはわかった。あなたの降りてないは、ほんとのクリーンに降りてないなんだな。


 ――北京五輪への思いは

 「うれしそう、ふふふふふっ。えっと、まあ、正直言って、一昨日の段階で、えー、アクセルが決められなかったら、もうオリンピックまで、頑張るしかないのかなとかって思いながらやってました。あの、ほんとは、自分の中で、これくらいのアクセルでもいいんじゃないかっていう思いもありますし。まあ、形として、あの、まあ、なんですかね。まあ、クリーンな判定ではないと思いますし、GOEもプラスつかないかもしれないですけど、でも形として4Aにはなってるんで。だから、『まあ、よく頑張ったんじゃない?』って。もう、4Aに向かって3年、まあ特にここの2年間ですかね、かなり練習をして、向き合ってきた中で、このくらいなので。だから、『もういいんじゃない?』っていうふうに思う気持ちもあるんですけど。でも、最後の練習の時になんか、ぎりぎりまで踏ん張って1時間半くらいずっとアクセルを跳んだ上で、跳べなかった時に、ああせっかくここまで来たのになっていう思いと、疲れたなって思いと、いろいろぐちゃぐちゃになりながら、いや、でも、やっぱり、うーん。なんか、僕だけのジャンプじゃないなっていう。まあ、僕、跳ぶのは僕なんですけど。結局、言い出したのも僕なんですけど。でも、皆さんが、僕にしかできないって言ってくださるのであれば、それを全うするのが、なんか僕の使命なのかなって思いました」

 うれしそうなのは質問するメディアが、だね。
 北京五輪について聞かれてんのに、なんで4Aについて語ってんだよ。
 これくらいならいいんじゃない?なところまできているんだというのもわかった。
 1時間半… 世界が終わるんじゃないかってのがそれか。
 「僕にしかできないって言ってくださる」っていうのは、こないだの内村の話聞いてるでしょ。羽生くんにしか超えられない。それに対するアンサーのように聞こえる。
 いろいろぐちゃぐちゃになりながらも踏んばれるのは、きっとこういう言葉が背中を支えてくれてるんだろうな。そう思ってくれるのがうれしい。


 ――目指すでいいのか

 「うんとー、まあ、わかんないっすよ。ここで、ここで降りちゃったら、満足するのかもしれないですし。それは諦めてはないんです。ここで降りることを自体を。だから、今日も、今日、今日できること、今日やるべきことを積み重ねたと思ってますし。また、明日、明日はショートなんで、アクセルの練習をする気はないですけど。また、あの、ショートの後の日の練習だとか、フリーの当日だとか、本番で降りるかもしれないですし。望みを捨てずに、諦めずに、しっかりやっていきたいなとは思います。ただ、延長線上に北京はあるかもしれないなっていうことを腹をくくって、ここまで来ました。はい」

 ええ、ここで降りたら満足するの?ここで降りることをあきらめないのはすごくいいけど、なんとしても跳んでほしいけど、ここだけじゃだめだよ。せっかく跳んだものは公式に認定させなきゃ。
 しかし、ほんとにきっちり段階ふんで練習してるんだな。それコーチなしでやってんだな。4Aを教えられる人はいないんだもんな。すげー…


 ――最後の4回転半は両足で、回転も若干足りなかったという解釈でいいのか。4回転半はフリーでやるのか

 「はい。えっと、両方とも、えっと、答えは『はい』です。えー、そうですね、回転も自分の中で感触的に足りないですし。あの、まあ両足でしっかり軸を作りながら降りてきてるっていうような感じはあります。あの、ただ、まあ先ほども、えー、先ほどの質問にもあったように、やっぱり、今日は回転をかける日ではなかったので。自分の中では。だから、あれでOKだなっていうふうに思ってます。あの、あとは、えっとフリーでまあ、あの入り方、今日ちょっと曲が違って、提出した音源がちょっと違ってて後半途中でやめちゃったんですけど。なんですけど、まあでも、あの、まあ前半あの入り方で、アクセル入れてっていうような形にしたいと思っています」

 あー、やっぱ専門的な話はわからない~
 え、音源が違う?編曲変えてるの?えー、新平家の筝のパートはあるよねええ。


 ――今日、アクセルに入る時、スピードを若干落として入っていたか。つかんだコツなどはあるか

 「まあ、結局、軸取れないと回転も早くならないので。あの、まあ、もちろん、いろんな戦略はあるんですけど。あの、ただガムシャラにぶん回して跳べるんであれば、もう、たぶん、去年のうちに降りてると思うので。いろんなことを考えて、まあ、なんですかね、詳しく話しても、たぶん伝わりきらないんで、どうしようもないんですけど。でも、あの、意図としてはまず、ちゃんと軸を作る。で、軸がちゃんと早く作れれば、回転も早く回れるっていうような意味で、あの、前よりは落としてます。はい」

 少しわかる。トリノファイナルのときはぶん回してた。こわかった。国別のときもわりとそうだったかも。そして今回の動画見たけどスムーズに回ってるように見えた。すごいいろいろ考えて試行錯誤してやってきてるんだなあ。(それもひとりで。よよよ…)


 ――右足首に不安はない?

 「そうですね。はい」

 うれしい、うれしい、うれしい!


 ――SPは何にするのか、選んだ理由は。怪我した状況や経過は

 「えっと、えっと~、何から話せばいいのかな。あ、ショートからですね。ショートの選曲の理由は、まずかなり悩んで。えっと、自分でも言ったことを覚えてなかったんですけど、あの、前回、前々回ですかね、四大陸選手権で優勝させていただいた時に、バラードに戻した時にも言っていたみたいなんですけど、ピアノ曲をすごく探してきて。で、自分の中で羽生結弦っぽい表現、羽生結弦でしかできない表現のあるショートプログラムがどんなものがあるのかなと思ってずっと探していました。で、なかなかやっぱり見つけられなくて。これだなって気持ちが踊るようなものがなかなか見つからずに、そのうちに自分が昔からやりたいなと思っていた『ロンド・カプリチオーソ』って曲がちょっと出てきて。で、その中で『これ滑りたいな』と思うのであれば、ピアノのバージョンで滑ったら、より自分らしくなるかなって思って。で、また、その、ただピアノの普通の既存のバージョンでやるのではなくて、えー、僕がその、先シーズン、すごい心が折れてつらかった時期に、えー、滑らせていただいて、ほんとに生きる活力と滑る活力をいただいた清塚さんのピアノにしたら、もっと自分も気持ち良く滑れるのではないか、もっと気持ち良く、気持ちを込めて滑ることができるんじゃないかなっていうふうに思ったので、清塚さんに頼んで、作曲してもらって。作曲っていうか、編曲してもらって。で、オリジナルのバージョンを作っていただきました」

 昔滑りたいって曲の中にロンカプがあった。ずっと滑りたかったんだ。念願かなってよかったね。
 ロンカプのピアノバージョンが存在するのは私は知らなかったの。羽生結弦らしさの根源がピアノであることは変わらないんだね。
 清塚さんへの想いが、胸に迫る。昨年言ってたね、どん底にいたときに春来い滑ったら、スケート好きだなって思えたんだよね。生きる活力、滑る活力… 清塚さーん、これ本人に面と向かって言われた?こんなこと言われたら、もう何でもやってあげたくなるよね。編曲でも演奏でも何でもやっちゃうよ~ こんなふうに言ってもらえてうらやましいいい。


 「で、足首は、えっと、フリーのえー、通し練習かな。フリーの頭からやった通し練習の時にアクセル、4回転半のアクセルをやって、で、そのまま次のサルコーにいった時に、あの、エッジが氷に絡まってってしまって。ちょうど、エッジを研磨してもらったばっかだったんですよ。で、感覚違うなって思いながらやってたんですけど。あの、まあしょうがないと思ってやってて、あの、ほんとにエッジが氷にとられてしまって、本当だったら抜けるはずだったんだけど抜けなくて、バキッっていきました。だから、直接的な要因はサルコーなんですけど、ただ、あの、単純に単発のサルコーを跳ぶんだったら問題はなくて。やっぱり、4Aっていうものをやったっていうことと、プラスアルファ、エッジのメンテナンスをちゃんとしきれなかったっていうか。あの、そんな感じで。結果的に捻挫になってしまいました」

 「まあ、あの、経過はなんて言えばいいのかな。まあ、捻挫をすごいもう、右足の捻挫に関しては知り尽くしているので、どうやったら早く治せるかっていうことをひたすら考えつつ、加圧のトレーニングというか、加圧で、まあ治療促進したりとか、あとは超音波使ったりとか。低周波使ったりとか、いろいろやりながら、まあ、仙台でできることは自分の中では限られてはいるので、そうやって治していきました。はい。ありがとうございます。すみません、長くなっちゃって」

 長くてもいいです。ていねいにありがとう。バキってはこわいけど。状況をここまでていねいに教えてくれるとむしろ安心できる。(平昌前は何もわからなかった)
 とにかく回復してよかった。


 「ありがとうございました~、また本番お願いします」


 ※その後の代表者による確認作業で

 ――北京は目指す明言でいいのか

 「腹くくった。覚悟はしたよって感じですかね、自分の中で。目指す明言で。うん」

 確認されたんだ。メディアにしてはここ一番重要だからね。「目指す」は明言ってことでオッケー。
 でも見出しには「腹くくった」だな。食いつかせるような言葉の使いかたがうまいや。


 はー、いっぱいしゃべってくれてありがとう。今のうちに、追えるうちは、しっかり食いついていこう。試合始まっちゃったらとても細かく追えないもの。
 4Aとオリンピックが最重要なのは当然なんだけど、明日本邦初公開のショートを前にしているから、ロンカプと清塚さんのくだりのところは聞けて(読めてだ)すごくうれしかった。それだけの思い入れがある楽曲なら、清塚さんもいっしょに、きっと羽生を助けてくれる。


 明日は忙しいだろうと、今日のうちに神社に行ってきた。行くときはモリモリ雪が降っていた。それが境内にはいったら雪が小やみになって、お詣りをすませたらぱーーっと日が刺してきた。
 昨日が冬至で。今日からは新しい太陽。これから少しづつ太陽の力が強くなっていくんだよね。
 神社で出会った今日の日の新しい日の光が、羽生に力を添えてくださいますように。


 気持ちとジャンプは前向きに!
 羽生、がんばれ、がんばれ!