院長の遠藤です。

皆様いかがお過ごしでしょうか。5月は緊急事態宣言があり、自粛する日々でした。6月からは学校や仕事が再開になります。新しい生活様式になれるまで苦労は多いかと存じます。

 

今回のテーマは帯状疱疹のワクチンです。コロナウイルスのワクチンの開発がよくニュースになりますが、実は帯状疱疹にもワクチンがあります。帯状疱疹は80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になるといわれています(1)。帯状疱疹には合併症もあり、顔面では顔面神経麻痺、難聴や脳炎髄膜炎、帯状疱疹後神経痛などさまざまなものがあります。帯状疱疹後神経痛は非常にやっかいなもので帯状疱疹治療後に痛みが残ります。1-2ヵ月のものから数年、数十年に続くこともあります。痛みにより生活の質はかなり低下し、鎮痛薬を内服し続けなければならないことがあります。

これを防ぐには帯状疱疹ワクチンがあります。帯状疱疹ワクチンの接種にて帯状疱疹発症のリスクを約60%低下させ、帯状疱疹後神経痛のリスクを約50%低下させることができます(2)。小児で使用する水ぼうそうのワクチンと同じものを使用しております。50歳以上の患者さんが適応となります。免疫抑制剤使用中の方など一部で接種できない患者さんがいますので、診察後に接種となります。保険適応ではありませんので、自費接種(8000円税抜)となりますが、仮に帯状疱疹に罹患した場合の通院した医療費、時間、苦痛を考慮すると決して高くはありません。効果は約10年程度持続するといわれています。コロナウイルスはワクチン開発中ですが、すでに帯状疱疹のワクチンは接種が可能です。

まずはぜひ当院にご相談ください。

 

 参考文献

1. 国立感染症研究所感染症疫学センター. IASR. 2013; 34(10): 298.

2. Oxman MN, Levin MJ, Johnson GR, et al. A vaccine to prevent herpes zoster and postherpetic neuralgia in older adults. N Engl J Med. 2005;352(22):2271.

 

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