「人って愚痴を言いたくなる時だってありますよね」

そうだね。

「不満とかもそうだし…」

そうだね。

「でも、どうして人って不平不満や愚痴を言いたくなるんでしょうかね」

人として生きてるってことを

楽しむためだろうかねぇ。

「楽しむだけだったら、不平不満がなくたって楽しめるでしょ？」

そうだね。

「だったら不平不満がなくても楽しい人生がいいってと思うんですけどね」

それだと人生の楽しみ方の質が違ってくるよね。

「どんなふうにですか？」

普通多くの人は、

エゴの振舞いを通して

人生を楽しんでいるの。

このエゴが、姿を消していたり

エゴを通して楽しむほどの状態じゃない人は、

生そのものを通して楽しむしかないね。

「セイ？」

存在してるってことそのもの。

「どういうことですか？」

不平不満とか愚痴とかって、

エゴのいくつかの働きって言うか

機能のうちの1つなんだよ。

「エゴの機能…？」

勘違いや間違いを起こさせるのは

エゴとしてはちゃんとした機能ってこと。

「そういう機能って要ります？」

3次元空間で自分ってものを楽しむためには

すっごく重宝するよね。

「3次元空間で楽しむために？？」

いろんな勘違いや間違いを体験しないと、

それよりも高い次元の感覚とか

ホントの自分ってものがよくわからないんだよ。

「どういうことですか？」

例えば、あなたアニメを見るでしょう？

「好きですね」

アニメって2次元。平面だよね？

次元が低いからと言って、

普段の生活にくらべてアニメはつまらない？

「そんなことないですよ　テレビのドラマと同じ位か、なんにもない普段の生活だとそれ以上に面白かったりしますよ」

それはどうしてだと思う？

「そうだなぁ…、空想の世界だからでしょうかね？」

ドラマも空想の世界だよね。

「あれは本当の人たちが、作り物だってわかっていて演じているわけですからね」

アニメだと？

「異世界ものとかだと、全てが空想っていうか、実際には起こり得ないんだけど、ストーリーとしてはすごく楽しいんですよ」

空想や想像をかき立てる？

「そうですね」

3次元空間にいても、アニメと同じように

空想とか想像を楽しむことは出来ない？

「現実の場面で空想や想像していったら、ちょっとまずいっていうか、職場とかだと社会生活に問題が出てきちゃうんじゃないですか？」

3次元空間の世界だけでの話しだったらね。

でも、4次元や5次元世界があったとするとどう？

「どんなふうに考えて良いのかもよくわかりませんけど？」

例えばあなたが幽霊になって、

あなたの生活を見守っているとしたら？

その幽霊は過去にも行けるし、

未来にも行けるとしたらどう？

その幽霊は他の魂と合体したり分割して、

複数の人の中に自由に入れるとしたら？

「いわゆる死後の世界って言うやつですか？」

死後の世界というか、

それがもともとの世界だとするとどう？

もともとあなたは大きな存在の1部分だし、

時間や空間やものにとらわれない自由な存在。

でもね、自分はもともと

その自由な存在だってことが

わからなくなってくると、

何かを通して感じたり

意識するしかないんだよね。

あなたがアニメを見て

何かを感じたり意識する時、

現実の3次元世界でも

得られるものがあるんじゃない？

「アニメ見てたら、ただの暇つぶしっていうか遊んでるだけって思ってましたから…笑」

まぁ普通はそうだね。

でもさぁ、今度から今みたいに捉えてみると

アニメもあなたの人生とか

考え方とか価値観に

一役買ってるんじゃない？

「たしかに、アニメは気分転換にはなっていますね。　いつも楽しみにしてるし」

2次元世界の中にも、

何かしらと、あなたの役に立つものがあるわけだ。

そこにあなたにとってのアニメがあるわけだよね。

「同じようにこの世界のいろんなことに、私の役に立つものがあるって事ですね？」

その通り。

アニメは人生行路に役立つのです