「物事をありのままにっていうか、真実のままに見たいものですよね」
そうなんだね。
「そのほうが良いでしょう?」
どうしてそう思うの?
「だって自分の思い込みとか、考え違いとかしなくても済むじゃないですか」
しなかったら何なの?
「問題とかトラブルが起きないから、幸せになるんじゃないですか?」
とんでもない人だね。笑
「私も悟りました?」
いいえ。地獄に落ちましたね。
「どうしてそんなこと言うんですかぁ」
物事をありのままに見るなんて
普通の人にはできません。
「だからできるようになりたいんじゃないですか」
物事のエネルギーや
振動そのものを感じるとか、
あなたもそういう存在として、
その一部になるとか
って言うことじゃないんでしょ?
「はあ? どういう意味ですか?」
人は、物事をありのままに見ているようで、
自分の心の中に映し出された
作られたイメージを見てるんです。
あの人可愛いなぁとか
素敵な感じの人だなとか、
これは美味しそうだとか、
こんなにいっぱい食べられそうにないとか。
全ては印象として受け取った
イメージから出来上がっている世界なの。
「自分が素直に感じたままなんだから、ありのままに見てますよね?」
それがありのままだとすると、
ありのままって思ってるものって
自分が勝手にこさえた反応のことじゃんね。
見ている対象のありのままじゃないじゃん?
「あ、自分のことですね。 …と言うことはですよ、私は自分の反応を見たがっているってことですか?」
そういうことだね。