ミクルは、秋に10歳になる。


ミクルという名前は奇跡的に助かったので、ミラクルを文字ってつけた。


まだ、10月の末なのにその日はひどく寒かった。


ケントが仕事を終えて、トラックに乗ると、なんだか猫の鳴き声がするので、調べてみたらトラックの荷台の道具箱の中に泥だらけの子猫がいた。


それがミクルとの出会い。


ミクルは声を振り絞って泣いていたが、体は冷たくて、ケントはタオルできれいにして、自分のドカジャンの胸に入れた。


ケントの体温で温められながらミクルはわが家にやって来た。


そのときは、クーちゃんとあっちゃんがいたので、それ以上は無理だと分かっていたので、ケントは「この子が生きられるように保護だけでいいからしてほしい」と言った。


そして、ミクルを育てることになった。


まだ小さくて、スポイトでミルクをあげていたが、ミクルは元気に生きることができて、わが家の家族になった。


ミクルはわたしの人生の中で一番苦しかったときに、わが家にやって来た。


わたしは、ミクルを育てることで、たくさんの喜びをもらって、その苦しい時期をなんとか乗り越えることができた。


気が強くて、なでていると5秒後には猫パンチされるので、4秒でやめなくちゃならないけど‥



ミクルはあのとき、自分の命が消えてしまわないように、声を限りにないた。



生きようとしていた。



そして、ミクルは生きて

わたしは幸せになった╰(*´︶`*)╯♡






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