肩甲骨の角度 | 堀 啓のブログ

肩甲骨の角度

肩甲骨は平べったい形をしていて、背中の上部、肩の後ろ側に貼り付くようについています。

 
 
この平べったい面が後ろ向きに2枚並んでいるような感じですが、実はこの肩甲骨、完全に真後ろを向いているわけではありません。
 
 
肋骨に貼り付いているような形になっているので、体幹の丸みに沿ってハの字のような形で背中についています。
 
 
壁を背に自然に手を下げて立っているとき、肩甲骨はその壁に対して約30度〜40度の傾きがあると言われています。そしてその傾いた面を「肩甲平面」と呼びます。

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画像引用:ナツメ社 深代千之監修「骨・関節・筋肉の構造と動作のしくみ」より
 
 
この肩甲平面の角度に沿って腕を上げると、関節をねじらずに上げることが出来ます。
 
 
腕を真横よりもちょっと斜め前に傾けた角度で頭上まで上げてみて、一番ストレスや引っかかりがなくスッと耳の横まで上がる角度を探してみてください。


そこが肩甲平面という、一番肩関節に負担をかけずに腕を動かせる角度です。
 
 
パンチを打つときもこの肩甲平面の角度でパンチを打つことで、肩への余計な負担をかけず、体幹の力を腕に伝え芯の通ったパンチを打つことが出来ます。
 
 
ちなみに前回の投稿で書いたように、肩甲骨はかなり動きの自由度の高い骨なので、肩甲骨のポジションによって肩甲平面の角度も変わってくると思います。