ボクサー筋とも呼ばれる前鋸筋 | 堀 啓のブログ

ボクサー筋とも呼ばれる前鋸筋

今日は、前回の投稿でも少し書いた、肋骨と肩甲骨を繋ぐ、「前鋸筋」という筋肉についてご紹介します。


この筋肉は肩甲骨を前に押し出したり、両手をバンザイする様な動きで使う筋肉です。


この「肩甲骨を前に押し出す」動きはストレート系のパンチで非常に重要な動きになってくる為、前鋸筋は「ボクサー筋」とも呼ばれています。


前鋸筋を使ってストレートを打つと、肩がまっすぐ前に押し出される為、ノーモーションで伸びのあるパンチを打つことが出来ます。


しかしあまり大きい筋肉ではない為、意識できないと使うのが難しい筋肉でもあります(僕はこの筋肉を使うのが非常に苦手でした(^_^;))。


逆にこの筋肉を使えないと、肩を前に押し出そうとしたときに代償動作として、僧帽筋などの筋肉を使うようになります。


僧帽筋を使って肩甲骨を前に押し出すと、肩をすくめるように上に上げながらパンチを打つような動きになります。


この打ち方だとパンチを打つ際に肩が上がるので余計なモーションがひとつ増え、動きを読まれやすくなってしまいます。


そして、肩が上がることで体幹が上に引き伸ばされ、体幹を固めることが難しくなる為、下半身の力をパンチに伝えられなくなります。


つまり、僧帽筋を使って打ったパンチは、腕の力だけで打ついわゆる「手打ち」のパンチになってしまうのです。


そうならない為にも、エクササイズによってこの前鋸筋をしっかりと使えるようにしておく必要があります。


次回はこの前鋸筋を使えるようにする為のエクササイズをご紹介します!