忘れることの大切さ | KAZUMA HORIE Official Blog「true eyes」by Ameba

忘れることの大切さ

震災から経ちましたね。


昨日はいろいろ追われていましたが、

それでもテレビの特集などを見て

思うことはいろいろありました。


その中でも「忘れなければいけない」と

実際に被災された方の一人が自らコメントしていたことが

非常に印象的でした。


もちろん、あれだけのことを完全に忘れろとか、

起こったことの全てを闇に伏せろとか、

そういった非現実的なことではないです。

少なくとも僕はそう解釈はしていません。


きっと本当の意味で前に進むためにも、

元気に再生していくためにも、

哀しみにばかり囚われてはならないと・・・

そういう意味だと僕は解釈しました。


震災でではないですが、

僕は去年テラという大切な存在を亡くしました。

3月27日でちょうど1年になるんですけどね。

きっと、その区切りでまた、

僕の中の哀しみは薄れ、

楽しかった思い出で満ちて行く・・・

きっとそうなるだろうし、

自分でもそう仕向けていかなくてはいけない。

この場合の「忘れなければいけない」とは

そういうことだと思うんです。


もちろん哀しみに暮れるのも自由、

忘れていくことも自由ですから、

どちらが正解ということもないですが・・・


でも、誰かがずっと哀しみに暮れていたら、

きっと周りは心配になりますよね。

特に近くにいる人はきっとそうでしょう。

哀しみに暮れることは自由ですが、

でもずっと長きに渡ってその状態でいることを

僕は良いとは思いません。


だから・・・


まあ、自分も相当哀しんでいましたが、

僕より相当重症だった母を

ずっと叱咤激励してきましたよ(苦笑)。

その甲斐あってか、、、

今や母もシェアハウスですからね(笑)。

あ、もちろん、僕の入れ知恵でもアイデアでもないですよ!

母のアイデアというか、母の音楽仲間から

アドバイスされて決めたそうです。

母も母なりに、テラとのことの折り合いを付けるがごとく、

自分なりに考え、行動したのだと思います。


僕ももちろん、母からも周りの友人からも

相当励ましてもらいましたよ~!!

もちろん、ファンの皆さんも僕を励ましたくれた

大切な存在です☆本当に感謝しています・・・

そして、人は一人では生きていけないんだな~と

改めて思いました。


哀しいことをもう十分過ぎるくらい、

心に刻み付けたなら、

(きちんと心に刻むこともまた大切だとは思います。)

あとは緩やかに忘れていくことも大切だと思います。


だってね、正直な話、

テラを失った日のあの辛い感情が365日毎日続いていたら・・・

仕事なんてできない、いやそれどころじゃない、

ご飯も食べられないし、眠ることもできない。

そんなに断続的に哀しみに暮れていたら

冗談じゃなく死んでしまうと思います。


だから・・・


辛くとも自分の生命維持のためにも、

少しずつ忘れていくことで

元気を取り戻さなくてはいけないと思います。


昨日ちょっと勉強したいこともあって、

「キャットストリート」という少女漫画を読みました。

その中にね、


自分が幸せならなければ、人を幸せにできない


ってあったのですが、

これは本当のことだと思います。


うちの祖父は、

これをもっとどぎつい言葉で言ってました(苦笑)。


いいか、人間自分が一番可愛いものなんだぞ!


って(苦笑)。


でも、これも真実です。


当然、利己的になれ!エゴイズム万歳!とかそういう話じゃ

ないですからね(苦笑)。ここまでの流れを読んで

そんなことを思う読者はいないと思いますが、

念のためそういった種のこととは違うということを書いておきます。


自分の幸せを知らずして、

また自分を可愛がることが出来ない人が、

自分以外の人を幸せにすることは難しいと思います。


【笑顔=幸せ】では必ずしもないかもだけど、

でも、僕は一つの幸せの形と信じるから、

役者の仕事も、教える仕事も一生懸命頑張るわけですが、

もし自分が不幸せで、自分を粗末にしているようであれば

それは到底無理だと思います。少なくとも長続きはしない・・・


自分をないがしろにして、

その上で人を幸せにしようなんて、

その方がよっぽどエゴかもしれませんね。


なぜなら・・・


本当の意味で人を幸せにするって、

相当パワーのいることだからです!!!!!

それが年を取ってようやく分かっています。


最後に・・・


だからと言って、

よく映画や漫画で主人公が自分の命と引き換えに

愛する人を守ったり、捨て身の攻撃をしたり、

とにかくそういう自己犠牲の精神を全否定はしませんし、

できません!!


でも・・・


出来ればオレは主人公にも死んで欲しくは無い!!!!!



とあるダンディーな映画の主人公が言ってました。

「とりあえずベストを尽くすとか、自分の命に代えてもとか、

すぐにそういう発言をするやつは弱いやつだ。

本当に強い男とは、自分の目的を成し遂げ、その上で見事生還し、

祝いの美酒に酔いしれ、美女を抱く者だ!」


と。


そんなこと、現実には言うほど簡単にできねーよ!!

と、若かりし頃、映画館で思ったものですが・・・

今はそれが出来るなら本当に格好良いと思えます。


無論そんなスーパー・ダンディーは難しくてもね、

自分を大切にすることは出来るはずです。

まずはそこからでいいと思います。

自分をある程度大切にできたら・・・

少しずつ周りの人も大切にしていきましょうよ、ね(TωT)!!



堀江 一眞