今日は、近江鉄道存続に向けた取り組みということで、滋賀県知事や近江鉄道沿線市町の首長、活性化協議会委員などによる「近江鉄道沿線フィールドワーク」に参加をしました。

朝7時7分の日野駅発の近江鉄道に企画振興課長とともに乗車し、全員の集合場所である近江八幡駅に向かいました。8時には参加者が集合し、三日月知事の挨拶の後、近江八幡駅の紹介などがありました。8時38分の電車に乗り、太郎坊宮前駅に下車し、東近江市の取組みなどのご説明をいただきました。9時21分の電車に乗り、次は新八日市駅に下車し、大正時代に建てられた駅舎や廃線跡を見学しました。

続いて、八日市駅に向かいました。10時頃からは、八日市駅にある鉄道ミュージアム、駅ピアノについて説明を受けました。その後、中心市街地活性化ということで整備が進められている駅周辺の散策に出かけました。ホテルルートインの誘致の説明から始まり、ここ数年で30件近くの飲食店が開店したことや新地周辺の散策道の整備、本町商店街のお店や、商売の神様を祭る市神神社などにお参りました。その後、近くにある楓江庵(ふうこうあん)にて昼食でした。

昼食後は、バスに乗車し、12時10分ごろから近江酒造にて設置保存されている大正時代から活躍していた「ED314」という電気機関車を見学しました。びわこ学院大学の学生さんがクラウドファンディングを活用して保存を実現されたものです。その後、バスに乗車し、桜川駅前にて下車し、駅舎の見学、桜川周辺の住民の皆さんのお出迎えポン菓子のふるまいなどをいただきました。13時10分ごろからは、近くにある蒲生コミュニティセンターに場所を移して、蒲生地区まちづくり協議会さんの鉄道を活用した取り組みや、びわこ学園大学の学生さんなどの取り組みを拝聴し、懇談をさせていただきました。

そして、ようやく、次に我が町の日野駅にバスで向かうことになりました。14時過ぎには日野駅に到着し、日替わりカフェなどが行われている駅舎内にて集まり、まず、日野町長として歓迎のご挨拶をさせていただきました。その後、企画振興課から日野駅再生プロジェクトの説明をさせていただき、しばらくの間、日野駅の散策(駅舎、日野駅鉄道ミュージアム、ダックローダー、トイレなど)をしていただいたのち、駅舎カフェ・日替わり店主方式の運営を担う、こうけん舎の西塚さん、また日野高カフェとして毎月出店いただいている日野高校生の皆さんと一緒に懇談会をもたせていただきました(感染対策をした上で実施しました)。

地域の方々や高校生が一生懸命、カフェを運営し、日野駅を盛り上げているその姿勢に多くの参加者の皆さんから賞賛の声をいただき、今回のフィールドワークで最も盛り上がった瞬間でした。長時間のフィールドワークと酷暑でバテてしまっていた参加者の疲れも吹き飛ぶくらい、「近江鉄道、頑張って盛り上げていこう!」とみんなが想いを共有できた素晴らしい時間でした。こうけん舎の皆さん、日野高の皆さんに感謝です。

そして、その熱気を冷めやらぬまま、15時46分の電車に乗り、最後の貴生川駅を目指して一同は日野駅を後にしました。途中の水口各駅やトンネルなども車内から見学をおこない、貴生川駅に到着したあとは、甲賀市より貴生川駅の説明などがありました。その後、今回の長かったフィールドワークは終了をむかえました。16時20分頃です。

その後は、知事や首長のぶらさがり取材があったのち、各自解散となり、行きと同じく帰りも、企画課長と一緒に近江鉄道に乗り、日野駅に戻り、そこから車で帰庁しました。へとへとになりながらも、決裁関係の処理をし、また、近日増加しているコロナ対策などについても確認と今後の対応について指示をして、本日のスケジュールを終えさせていただきました。

今回は、非常に有意義なフィールドワークでした。それぞれの市町や地域で取り組みがあることは伺っていましたが、それが実際どのようなものであるかということも知れましたし、そして、何より、それに関わる地域の皆さんの近江鉄道や駅に対する愛情や想いを強く感じることができました。学ばせていただいた部分を活かして、今後の近江鉄道活性化にみんなが力を合わせて取り組んでまいりたいと気持ちを新たにした有意義な一日でした。

(また本日は8月6日。このように日々活動ができるのは、平和があってのことと深く噛みしめたいと思います)

今日の視察についてNHKでのニュース動画
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20200806/2060005481.html