風邪の症状が大分良くなったので、今朝は久しぶりに都内に出勤しました。午後から病院に行き、脳の造影MRIの結果を聞き、今後の治療法の見直しについて相談するので、場合によってはしばらく来れなくなるかもしれないと思い、ちょっとした仕事を片づけました。

午後3時、病院に到着し、まずは採尿・採血。今日は肌寒かったこともあり、腕の血管は萎縮していました。これまでの抗がん剤治療で疲弊しています。ちょっと細目の針を使ってなんとか採血完了。以前の血管を取り戻したいものです。

主治医の先生に呼ばれたのは午後4時20分を過ぎていました。

脳の造影MRIの結果、新規脳転移の病変は認められませんでした。以前の治療痕らしきものが一ヶ所写っていますが、取り急ぎ治療が必要なことはないとのことで安心しました。抗がん剤の副作用に耐えた甲斐があったというものです。リンパ節や骨も含めて転移巣は良くコントロールされていたことになります。問題は巨大化した原発巣です。

血液検査の結果は以下の通りです。
                 基準値                        (6/20)  (7/2) (7/22)
白血球数  4~9 10^3/ul            19.4H    7.5      7.2
ヘモグロビン  14~17 g/dl               9.7L    10.6L  11.1L
血小板数 157~382 10^3/ul     122L    221     262

AST(GOT)    11~32 U/L             78H      32       45H
ALT(GPT)       7~37 U/L             63H      20       19
LD(LDH)   115~230 U/L          577H   353H    548H

クレアチニン      0.61~1.04 mg/dl    1.09H  1.07H  1.07H
尿素窒素  8.0~22.0 mg/dl       12.9     15.9     19.9
尿酸           3.8~7.5 mg/dl          8.8H    8.4H   8.0H

アルブミン      3.9~4.9 g/dl             3.3L     3.3L    3.5L   
CRP           0.3未満  mg/dl       2.12H  2.93H  1.54H

ばらつきはあるものの、概ね基準値内、もしくは基準値に近づいていますので、抗がん剤の副作用から順調に回復していると言えそうです。

治療法の見直しでは、いくつかの抗がん剤の候補が上がったり、国立がん研究センターで第I相の治験を探して貰うとか議論しましたが、結論としてはEGFR-TKIを再チャレンジすることになりました。ジオトリフ君の再登場です。前回は20mgの低用量でしたが下痢の副作用が少なかったことから今回は30mgでスタートします。ただし、まだ風邪が完治していないこと、胃ろうの傷口が乾いていないこと、抗がん剤の副作用が抜けきれていないことからスタートは一週間待って貰いました。

免疫チェックポイント阻害薬後のEGFR-TKIは間質性肺炎のリスクが高まることから、できるだけ体調回復してからということで希望しました。

前回のジオトリフ耐性は、新規脳転移とリンパ節転移の増悪だったので、原発巣に対してはまだ効くかもしれません。それとも、原発巣は抗がん剤攻撃に耐え抜いた最強ラスボスに変容しているかもしれません。いずれにしても、とにかくチャレンジです。来週の月曜日に、採血、レントゲン撮影で異常の有無を確認してからスタートです。

まずは体調回復に努めましょう。