入社して間もない頃、労働組合の人から人生設計を考える上で、人生はおおよそ3万日であり、これを1万日という区切りでライフステージを考えると良いというような話を聞きました。

1万日目は27.4歳、2万日目は55歳、3万日目は82歳となります。

第一ステージは、生まれてから親に育てられ、教育を受け、成人する。就職をして仕事を覚え、活動範囲が広がる段階です。多くの人から教わりながら、人生経験を積んだ時期でしょう。

第二ステージは、結婚し家庭を持って子供を育てます。仕事で社会に貢献し、若手の育成にも関わります。色々な困難を乗り越え、第一ステージの借りを返す以上に充実した人生を過ごす時期です。

そして、第三ステージ。子供は成人し、親の手を離れます。定年退職を迎え、自分の時間を有効に使えるようになるのですが、まだ、1万日もあるのです。そのためには、経済的、健康的な準備だけではなく、会社人間の狭い世界に捕らわれず、余暇の過ごし方、社会貢献なども考えて人生設計して行きましょう、という話でした。

私は、昭和の最後の年に28歳で結婚し、平成は子育てや仕事をがむしゃらにやって来ました。
ざっくり言って、昭和、平成の時代がそれぞれ第一、第二ステージに当てはまります。今日の時点で21,500日生きました。

第三ステージ、令和の時代には、日本史を勉強してゆかりの土地を訪ねる旅をしたいな、と思っていました。私は大学入試で共通一次試験一期生であり、選択科目に制約があったので日本史に疎いのです。老後の楽しみだったのですけどね。

昨年病気になり、3万日目の
2042年 8月 7日(木)は果てしなく遠ざかってしまいました。
でも、単純に日数だけでは人生は語れないですよね。いかに充実させるかですもの。

意図した訳ではないのですが、肺腺がん治療の世界に足を踏み入れました。全く新しい世界を経験し、同じ悩みを抱える仲間がいること、ブログを通して情報を共有すること、気付きを得ること、そして自分の治療や情報が誰かの治療のヒントになれば望外の喜びですね。

明日からの令和の時代は、朝一番から採血、レントゲン撮影、診察で幕開けです。相変わらずアリムタの副作用で気持ちが悪いのですが、これを乗り越え快方に向かうことを期待しましょう。