お久しぶりです。

検査結果が出るまで無治療で、副作用からの回復に努めていました。といっても、貧血による息切れや末梢神経障害の手足指先の痺れ、脱毛からの回復はまだまだ時間が必要です。さらに、痰がからんだ咳は続いています。一方、ようやく毎朝の鼻血は治まりました。体重も5kg増で貯金ができました。身体の痛みや怠さはありませんので、退院してからはいつも通り都内に出社していました。

今日は、検査結果の説明と次の治療法を決めるために診察を受けてきました。

気管支鏡による再生検の結果は、EGFR-TKIの耐性変異であるT790Mは検出されず、リキッドバイオプシーの結果も同様に陰性でした。なかなか難しいですね。従来通り、腺がんでEGFR遺伝子変異Exon19 del でしたので、機会を見てジオトリフのリチャレンジをしたいところです。

脳の造影MRIの結果、脳転移は見られませんでした。ほっとしました。

PET/CTの結果では、食道傍リンパ節転移が4剤併用療法のおかげで、きれいに消えていました。骨転移もコントロールされてしまいました。一方、左肺の原発巣は増悪しており、胸膜や肺内への転移が見られました。思っていたより拡がっていたという印象です。まだ胸水は溜まっていません。

という状況で、次の治療法を相談しました。前回提示されたのは、
・アリムタ(ペメトレキセド)単剤
・ドセタキセル+サイラムザ(ラムシルマブ)

ドセタキセル+サイラムザは、前回のパクリタキセル+アバスチンと同様にタキサン系抗がん剤と血管新生阻害剤の組み合わせですが、交差耐性(
化学構造や作用機序が類似している薬剤に対しても耐性を獲得すること)は無く、切れの良い抗がん剤であるとの説明を受けました。ただし、副作用は強く、特に骨髄抑制が強く出るので白血球数を増やす注射を併用しないといけないとのこと。

現在の病状は、昨年末の食事が全く出来なくなったときに比べてまだ少し余裕があることや、今年の後半になれば定年退職まで1年を切るので会社を休んで治療に集中することも考えられるので、ドセタキセル+サイラムザは後に回しても良いかなと考えました。

一番最初の治療のときも、抗がん剤点滴治療を始めるときも、アリムタは候補に上がり、その準備のために一週間前からメチコバール筋肉注射とパンビタンを内服し、葉酸とビタミンB12を投与することでアリムタによる副作用を軽減しようとしていました。結局、ジオトリフやテセントリクで治療することになり、空振りで終ったのですが、今度こそアリムタです。三度目の正直ですから期待しましょう。

ということで、来週の水曜日からアリムタ点滴開始ですので、今日はメチコバール筋肉注射をして帰りました。

3ヶ月位少なくとも現状維持できれば、ジオトリフのリチャレンジができるかな。いずれT790Mが出て来てタグリッソが使えるかもしれませんので、まだまだ粘らなくてはいけません。

あと一週間、無治療が続きますが、極端に増悪しないようテセントリクの作用で免疫が活躍することを期待しましょう。