日経メディカルの「癌治療に関する情報とその利用傾向」というコラムで、論文をもとに補完・代替医療について考察されていました。

インターネット上には膨大な量の情報が存在しており、その中から有用な情報を見付けることは容易ではないことが、従来から指摘されています。

インターネット上で癌治療に関する情報を提供している調査対象サイトのうち、有害な情報を提供していると思われるサイトは3割を超え、信頼できる情報を提供しているサイトの割合よりも、はるかに高いという結果です。

検索によってアクセスされる情報の10%は補完・代替医療に関する宣伝だったという報告もあります。

補完・代替医療の利用は増加傾向にあり、特に若年層や女性、そして高学歴の患者において使用頻度が高いことが知られているそうです。

標準治療を拒否し、補完・代替医療を選択すると死亡に対するハザード比は2~5という研究結果が示されています。

有名人のがんによる死亡のニュースでは、標準治療を拒否し、補完・代替医療を選択したという話が常につきまといます。最近ではさくらももこさんもそうでした。インチキおじさん登場しちゃったかと残念に思われました。

ところが、補完・代替医療の生存期間に対する有効性はともかく、その満足度も決して低くないというから驚きです。

「強い抗癌剤の副作用」というイメージに象徴されるように、治療に対する患者の不安や懸念は小さくない。対照的に、補完・代替医療は、臨床的な予後を改善し、標準的な癌治療よりも副作用が少なく、安全性が高い、という認識を持つ人も多数存在する、とのことです。

健康食品やサプリメントのほか、呼吸法、ヨガ、太極拳、瞑想をはじめとする心身療法などはそうなのでしょう。でも、金の延べ棒でさするのはちょっと違うよな。

医師の決定を納得して同意した場合は、治療に対する満足度が高いようです。一方、主治医には内緒で補完・代替医療を実施される場合があることから、主治医とのコミュニケーションに問題があることも考えられます。

補完代替医療に対する期待度は、「病気の治癒」と比較して、「進行抑制」「苦痛症状緩和」「免疫力向上」「精神的な希望」の方が有意に高いそうですから、主治医の先生との話し合いに加えて、正しい情報をもとにサポートされる患者会などで解決できる場合がありそうですね。