日経メディカルに、11月23日から25日までシンガポールで開催されたESMO Asia2018の速報が掲載されていました。

 

EGFR変異陽性NSCLCへのアテゾリズマブ、化学療法とベバシズマブの併用が有効な可能性を改めて指摘【ESMO Asia2018】

 

以前に「全部盛り」と紹介したIMpower150試験のEGFR-変異陽性患者を対象に行った探索的解析の結果です。

 

免疫チェックポイント阻害薬テセントリク(アテゾリズマブ)と、化学療法のカルボプラチン、パクリタキセルに加えて血管新生阻害剤のアバスチン(ベバシズマブ)を3週毎に投与し、維持療法としてテセントリクとアバスチンを投与するというものです。

 

無増悪生存期間(PFS)中央値、OS中央値、奏効率や奏効期間が約2倍と良好な結果を示しています。

 

テセントリクに対するアバスチンの役割がどのようなことか説明はないのですが、これをきっかけに研究が進展して欲しいものです。

 

現在、EGFR-TKI投与が終了したEGFR変異を有する進行非小細胞肺癌患者を対象に免疫チェックポイント阻害薬を評価する試験として、KEYNOTE-789試験(キイトルーダと化学療法+アリムタ)、CheckMate722試験(オプジーボとヤーボイと化学療法/アリムタ)などが実施されている、とのことなので期待しましょう。