昨日、主治医の先生が試したがっていたのは、IMpower150試験のレジメンです。
免疫チェックポイント阻害薬のテセントリク(アテゾリズマブ)と、血管新生阻害薬のアバスチン(ベバシズマブ)に、プラチナ製剤のカルボプラチンおよび細胞分裂を阻害するパクリタキセル(化学療法)の4剤を併用するというものです。そう、全部盛りです。
大分での肺がん診療の先生に言わせると、麺大盛り、肉野菜増し増し、背脂多めで! ということらしい
主治医の先生が推す理由は、EGFR/ALKの遺伝子変異があっても、免疫チェックポイント阻害剤が効いたからです。
ACP群:アテゾリズマブ+カルボプラチン+パクリタキセル
BCP群:ベバシズマブ+カルボプラチン+パクリタキセル
ABCP群:アテゾリズマブ+ベバシズマブ+カルボプラチン+パクリタキセル
・ドライバー遺伝子変異を有する患者群で解析したところ、無増悪生存期間はABCP群で有意に延長していた(中央値はABCP群9.7ヶ月、BCP群6.1ヶ月、ハザード比は0.59(0.37-0.94)
ちなみに、3週間分の薬価を考えると、
アテゾリズマブ:625,570円、ベバシズマブ:401,360円、カルボプラチン:43,380円、パクリタキセル:61,330円 計1,131,640円 3割負担で339,492円です
そして、
免疫治療とプラチナ併用化学療法との2つのKEYレジメンを1回で使用してしまうのはどうか?
パクリタキセルではなくアリムタ(ペメトレキセド)ではどうか?
アバスチンの副作用の影響と生存期間延長効果の兼ね合いはいかがなものか?
と、いろいろ意見もあるようです。
私としては、免疫治療はタグリッソが使えるかどうかがある程度決まってからにしたいな、と思っていますので、もう少し様子見したいと思います。
今日も家の近くで花火大会がありました。
近年の異常気象の影響で、天候が不安定な夏よりも、比較的安定している秋の方が良いということなのでしょうか。うーん、やっぱり花火は夏の風物詩ですよね。