今日は夕方から大学病院で診察がありました。前回の診察で脳転移により新病変の出現が確認されたことから、取り急ぎガンマナイフで脳転移の治療を受けるとともに、T790M遺伝子変異の有無を確認するリキッドバイオプシーの検査を受けていました。

ガンマナイフ治療が一段落したので、今日はEGFR遺伝子変異検査の結果と今後の治療方針についての相談でした。

 

残念ながら、T790Mは検出されず、従来のExon 19 deletionのみが検出されました。T790Mが検出されていれば話は簡単で、第3世代EGFR-TKIの タグリッソ(オシメルチニブ)にアバスチン(ベバシズマブ )を上乗せしようか、ということだったのですが、そうは問屋が卸しません。

 

頭以外のがんの進行度合いは、まだ緩やかであり、プラチナ製剤を使う程でもなさそう。一方脳転移による癌性髄膜炎の予防は急務という悩ましい状況です。

 

ということで、髄液移行性が良好とされる第一世代EGFR-TKIのタルセバ(エルロチニブ)+アバスチンで少し引っ張ってみましょう、ということになりました。アバスチンは脳の放射線治療による脳放射線壊死や浮腫の症状改善も期待できるとのこと。

 

中継ぎ的な位置づけですが、今の野球は試合を作る上でセットアッパー(中継ぎ)が重要な役割を担っていますから、ドジャーズの前田健太のような活躍を期待しましょう。

 

来週の水曜日の朝、ジオトリフからタルセバに交代です。夕方、病院でアバスチンの点滴を受ける予定です。入院はありません。

 

ドライバー遺伝子変異がある場合、免疫チェックポイント阻害薬の効果は期待薄なのですが、私は喫煙歴があるので、免疫チェックポイント阻害薬の効果が出るかもしれない、と主治医の先生は見ています。来月以降、プラチナ製剤+免疫チェックポイント阻害薬が保険適用される予定があるので、是非試してみたい印象でした。その辺の話は、また明日にでも。