治療方針の説明の後、主治医の先生からいくつかの臨床試験/研究の提案がありました。その中のひとつが、

低用量アファチニブの第II相試験 (TORG1632) というものでした。

 

アファチニブ(商品名ジオトリフ)は、1日の内服量として40mgが薦められていますが、副作用の出現により内服量の減量を必要とする頻度が高いことが報告されています。海外での臨床試験ではアファチニブを減量することにより、大幅に副作用が軽減され、その結果患者さんがより長く内服を継続できたことが示されています。よってアファチニブを低用量(20mg/日)で内服することにより、少ない副作用で薬の効果を維持することが期待されます。

 

この試験に参加し、有効性や安全性に良いデータが得られれば、将来同じ病気で苦しむ患者さんの治療に役立てられるということなので、もちろんOKしました。

 

そんな訳で、私はジオトリフ20mgからのスタートになったのでした。

 

と言ったものの、薬の効果が十分発揮されないのも困るなぁ、と思い調べてみました。

 

先行して実施された同じような臨床試験がありました。

低用量アファチニブの第Ⅱ相臨床試験(KTORG1402)

 

結果も公開されていました。

EGFR変異陽性NSCLCへの低用量アファチニブ投与は有効で副作用も軽減【ESMO Asia 2017】

低用量TKIで副作用を軽減し長期投与を可能にする

フェーズ2試験ですが、20mgスタートで問題ないだろうということです。

 

そもそも欧米人の立派な体格で標準量を決められても、日本人には多すぎるということは十分考えられますよね。

イレッサやタルセバが第1世代と呼ばれるのに対し、ジオトリフは第2世代のEGFR-TKIです。

私の理解では、第1世代は可逆的、すなわち薬の反応を維持するために濃度を高めておかないと離れてしまうのに対し、第2世代は不可逆的であり、一度くっつくと共有結合でがっちりとくっついて離れない、すなわち濃度を保持しておかなくても良いということでしょう。空腹時に飲むことが要求されていますので、最初にガツンと吸収して血中濃度を高めれば、ジオトリフはいい働きをしてくれるのではないでしょうか。飲み方も気を付けた方が良いかな。

もちろん、あくまで個人的な素人見解であり、効果・効能を保証するものではありませんし、症状や体質は人それぞれですので、他の人に低用量を推奨しているわけではありませんよ注意

 

私は、ジオトリフが効きやすいと言われている遺伝子変異Exon19欠失であることや、喫煙歴があるのでマイナーな遺伝子変異もたくさんあるだろうからジオトリフが有効かもしれない、と自分に都合の良い解釈を加えながら、治療に臨むのでしたニコニコ

 

つづく