2020年東京オリンピック開催の前の月に、私は定年退職(還暦)を迎えます。

 

第二の人生は、「これまでの経験を活かしながらも、新しい世界で社会との関わり合いを持っていきたいな」、と思っていました。
あと2年あまり、

「そろそろ新しい世界に向けて準備を始めておかなくっちゃ」、と考えていた矢先、


2018年3月、肺腺がんステージⅣの診断を受けました。


造影CT/MRI/PETなどの画像検査を受けたり、
胸にメスを入れての内視鏡検査を受けたり、
点滴や胸腔ドレーンを付けながら車いすで運ばれたり、
次から次へと生まれて初めての経験でした。

主治医の先生からの「EGFR遺伝子変異陽性でしたので、分子標的薬で治療します。」
との治療方針に、ただうなずくだけ。
丁寧な説明を受けているにもかかわらず、気の利いた質問の一つもできやしない。


否応なしに引きずり込まれた新しい世界は、私の知らない肺腺がん治療の世界でした。


将来の不安はもちろんのことですが、
今の自分が置かれている状況について何の知識も無くて不安が募るばかり。

そこで、少しでも患者力を向上しなくてはと、自分なりに調べ始めました。
いろいろな情報が氾濫しているので、正しい知識を身に着けるのは大変ですね。

告知から4ヶ月経ち、おかげさまで分子標的薬が奏効し病状は安定しています。
治療に対する理解も進んできたのでブログにまとめておこうと思い立ちました。
いろいろわかってくると興味も湧いくるものです。

あくまで、私の病状や治療歴についての記録です。
不正確な部分もあるかと思いますが、今後同じような状況に置かれた人に少しでも参考になれば、幸いです。
患者歴もブログも初心者ですので、多くの方からアドバイスいただければ嬉しいな。

どうぞよろしくお願いします。