今年で大将は92歳です。
長い歴史と経験を積み重ねて来た握りは、
味と技はもちろんのことですが、
やさしさと懐の大きさ。
そして思い切りの良さと、
繊細さも兼ね備えていて、
人の胃袋と心に沁みて来ます。
今回で何度目の弥助でしょうか。
20回目ぐらいでしょうか。
金沢旅行は恒例だったこともあり、
最初は主人の金沢の友人にご紹介いただき、
主人と二人で通っていました。
それが今では大倉ご夫妻と、
同じく金沢のお友だち玉川ご夫妻との、
年2回の再会の場所であり。
毎回楽しみの握りであります。
金沢はとてもいいところです。
主人は若い頃に転勤で、
金沢に4年間住んでいたこともあります。
冬場の雪は大変だったけど、
人は素晴らしいし、
酒は美味いし寿司はネタが良くて、
食べ物も上品な味付けで景色は綺麗だし、
「住んでいて良い経験ができたところ」
だと言っています。
ですから今でも友人とも仲が良く、
家族ぐるみのお付き合いが、
続いているのでしょう。
そんな金沢の
小松弥助の大将が握るお寿司。
何回いただいても感動できるから、
素晴らしい安定感です。
その時その時で、
人間は波やムラがあって、
当然だと思うのですが。
大将の握るお寿司は、
もうそんなことも超越していて。
安定感がありながらも進化し続けているのが、
すごいと思うのです。
大将はオーラが素晴らしい。
笑顔は美しく神々しく、
声は柔らかく言葉もやさしい。
でも長包丁を片手に、
まな板に向かう姿は、
武士のような勇姿に見えます。
近寄りがたい、
ご自身に対する厳しさと緊張感。
という訳で。
今回もお寿司を堪能させていただき、
とても幸せでした。
「貴女はもうお元気でしょう?」
と大将が仰ったので、
「おかげさまでもう大丈夫です!」
と私が言いましたら。
親指を立てて。
いつものGOODサイン。
サムズアップ
感謝!
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