お天気はいいけど、
雲は多いですね。








でも空の青色が、
春の青さになってきました。




もう少し春めいたら霞がかってきたりも。




長く生きてきたからこそ気付けるのね。




ちょっとしたお得だわ!なんて、
感じられることがあると、
にっこりしてしまいます^ ^









だってね、
退化していくところばかりに、
自分の目が行ってしまうと、
情けなくなってしまうんですもの。









早く行動しているつもりでも、

やはり若い時より、

モタモタしてしまうことが多くなり。









一番情けなくなる時は、

久しぶりに行くスーパーなどで、

お買い物してレジの終わり際に、


「ポイントカードかアプリお持ちですか?」


と店員さんに言われて。










はっ!と思って、

急いで携帯やカードを取り出すんだけど。




忘れてしまうことが問題ではなく、


(これって久々のお店とかだと

言われてからあっそうだ!

と思うことは若い人でもあるという)


言われて取り出すまで、

意外と時間が掛かるということ。










どこにあるかと、

探してしまうというのであれば、

カバンの中や財布の中を、

日頃から整理すればいいけど。





動作のスピードが遅くなるのは、

仕方ないのですね…





レジで後ろの方に

ご迷惑をお掛けしちゃうのでは?



焦ると余計に。





早く手にしたいカードや、

携帯電話を引っ張り出せないという。





そんな時は、


「申し訳ございません」


と丁寧に頭を下げて謝るしかありません。









特に50代を過ぎた頃から、

私は反射神経や瞬発力は衰えてくると、

実感しました。





若い時に比べてね。





それに気付き始めた頃は、

認めたくなかったのか、

そんなことはない!

と動きを素早くということに、

全力を注ぐほどチャキチャキと、

意識して動きました。





私はまだ若いのよ!

と見られたいという気持ちが、

前に出ていたのか常に小走りして。










でもね。




若い時からの仕事と家庭と育児にと、

常に何かに追われていた私の人生は、

がんを患い変わりました。





療養生活の中で、

あっ歳を重ねるとはこういうことか!

との気づきはたくさんあったのですが。



その中のひとつ。











動作が鈍くなっていく。





それは鈍くなっているのではなく、

年相応に動きを美しく見せるために、

そうなっていくものなのだと。





だから嘆くのではなく、

無理をするのでもなく。





動きがゆるくなっていけるからこそ、

物とゆっくり向き合えるではないか。










私の舌も皮弁が鈍感な分、

元の舌はとても敏感になり、

その分を補っている。





それと同じで、

スローになった分と同じだけ、

丁寧に生きていけば良い。





今朝シーツや掛け布団カバーを、

交換するときも昔よりも、

サッと出来なくて時間が掛かったけど。





昔は早い分だけ雑だったかも知れないし、

掛け終わった布団を見つめて、


「この柄は素敵ね!

今夜は気持ちいいわね

楽しみ^ ^」




なんてやり終えた仕事に、

ほっこりする「間」というものがなかった。





そう。



スローな動きには、

「間」を楽しむ悦びがある。





するとその「間」に、

もれなく音まで聞こえてきます。





やはり何ごとも。





マイナスではなく、

プラスになるようにできているのです。