10月8日からニ十四節気では、
「寒露」に入りました。
朝と夕の寒暖差が激しくなり始める時期。
でも昨日の夜は比較的暖かかったです。
昼間なんて暑かったぐらいです。
でも地面の中では、
確実に秋も深まりつつあるのでしょうね。
銀杏の実もたくさん落ちていて、
避けて歩くのが大変な道もありました。
どんぐり・松ぼっくりは、
そろそろかな。
七十二候では「鴻雁来」と書いて、
「こうがんきたる」の時季に入りました。
雁が冬を越すために日本に戻って来ます。
「おかえりなさい」
ですね^ ^
長旅を仲間と仲良く過ごし、
助け合うそうで。
雁はとても仲間思いなんだそうです。
隊列を組んだ雁の群れが、
空高く飛ぶ様子を、
「雁行」というそうです。
「月に雁」
は歌川広重の有名な浮世絵。
日本郵便の切手にもなりましたね。
「月に雁」の雁の目が寂しい。
寂しそうに秋空を飛ぶ雁。
きっと長旅はとても厳しく、
命を落としていく仲間もいたりするから。
だからこそあんなに優雅に羽を羽ばたかせ、
きれいに一定の感覚を開けながら、
並んで飛んでいるのかなぁ。
昨日コオロギの鳴き声を聞きながら、
夜道を歩きました。
11月には一生を終えてしまうから、
秋に成虫になったら夜の間中鳴いて、
求愛するのだそうです。
秋は何となく切ない気持ちになりますが、
それらは全て。
私たちの先人方も同じ光景を、
見たり聴いたりしていたのですね。
一生に一度しかない
この日の秋の夜ー。
冷たくなりつつある秋の夜風を感じながら、
同じような気持ちで、
過ごしていたのかなと思うと、
今自分が生きていること。
それはとても、
「素晴らしい」
と思えるのです。
生きてこそ。