空が青く高い朝。


昨日とは大違い。






でもまだまだ空は冬色。






さほど寒くはないが、
からっ風が時折はびゅんと吹きます。






落ち葉を掃き集めてもイタチごっこです。



鳴き声がしたので空を見上げると、
優雅に飛ぶ鳥。






木々の間では、
集団で寄り添い合い密を作り、
空を優雅に飛んで、
今から会食かい?






鳥を見て羨むようになるとは、
私もかなり傷んできたのかな(笑)






まぁ冗談はさておき!

と言いたいところだけど、
若干本音が混じっているというのも、
嘘ではないですね。







昨夜「リ・ボ・ン」の動画を、
アメブロでアップしたのを見た主人が、
感慨深げに言いました。



「よくここまで歌えるようになったと思う」

と。







術後すぐICUの部屋に運ばれていく、
私の顔と姿を見た時に、
相当ショックを受けたということを、
初めて聞きました。



管だらけで顔は腫れ上がり、
相当酷かったそうです。



「もう元には戻らないだろう」

と顔を見て思った。


ということを、
今まで私に言えなかったらしい…


「術後直後の顔や姿は
   智栄美自身は知らない」

「手術に携わってくださった
   主治医の先生方はもちろん
 医療関係の皆さんと僕しか見ていない姿で」

「もちろん医療関係者の皆さんは
   想定内の事かもしれないし
    事前に説明も受けていたけれど」

「想像していた以上の顔や姿に
   ショックを受け
     ただただずっと祈っていた」

と…






知らなかった。




初めて聞きました。








途中で話を止めたので、
主人の当時の心の中の思いは、
全部は私に言えていないのかも知れない…


とも思いました。






やはり私は大病したんだなと、
改めて実感しました。



呑気に思われるかも知れませんけど、
本人は生きることに必死で、
意外と周りが見えていなかったり。



痛みもありますし心に傷も負います。






時に思うのですが、
私とは別の角度で、
家族だけにしか見えていなかったことも、
山ほどあり。



その時のトラウマやショックは、
目から離れない、
相当なものなのかも知れない。







当事者とはまた違う苦しみを、
患者の家族は背負って、
生きていかなければならない。


そんなことを思ったら、
昨夜は眠れなくなってしまいました。



掃除をしながら、
昨夜の主人の言葉を思い出し、
家の中に入ろうとしたら、
ハート型のアイビーの中に光が見えました。



昔見たような光景だなと思い、
あっ…
と思いました。



お腹から出てきた時の光。



三男の出産直後に、
三途の河を渡りかけた手前で、
頬を叩かれて目覚めた時に眩しかった光。


手術室で麻酔が切れた時に飛び込んできた光。



それらと同じような光でした。






希望の光。






その希望の光はすぐに位置が変わり、
ズレてしまいました。



ぼんの一瞬だったようです。



それでも希望の光は神々しく、
力強く輝いていました。



頑張っていれば明日、
いいことがあるかも知れない。


生きていればこそ。

改めて支えて下さったたくさんの皆様に、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。